出版社内容情報
街に車が走り、梢に鳥が鳴く…日常茶飯の風景を、もう一つの目で眺めたら?異色の作風で知られる作家の、奇妙な味のエッセイ集
内容説明
逆説とユーモアと洞察に満ちた後藤文学の精粋。奇妙な味のエッセイ集。
目次
1 記憶のパノラマ(原因不明の記憶;中学高校の頃;長寿大国とボケ老人;ボランティアについて;下関の耳なし芳一;ホテル・ロッテと南大門市場;韓国シャーマニズムへの大いなる関心;マラソンと駅伝;山小屋の「雨の木」)
2 不思議な感情(文章苦心談と備前焼き;俳句に注文;新聞というモンタージュ;チェーホフ的)
3 ショート・ショート
4 客地にて(転居の理由;スペードの女王;カフカと司馬遷;ウイスキー時計;荷風とロシア文学;『外套』の笑い;十一階の猫;墓碑銘)〔ほか〕