出版社内容情報
日露戦争さなか、小学校の学芸会で初めてこの歌を聴いた人たちは涙を流し続けた。この哀歌の作曲者はどんな人か?歌に秘められた人と人の心の交流を描く作品集
内容説明
ここは御国を何百里、離れて遠き満洲の、赤い夕日に照らされて、友は野末の石の下。哀しみをつつむ不思議な慰籍力を内にそなえた、この心にしみる旋律の秘密は何か?作曲者の三善和気はどういう人か?哀歌はこうして作られ、そして歌われた。自らも「サッちゃん」「ねこふんじゃった」など秀れた童謡をもつ著者が、音楽への深い造詣と細やかな感受性で捉える、この人この歌。美しくさわやかなユーモアもただよう珠玉の作品集。