出版社内容情報
やくざの世界に革命起る!日本の首領の鶴の一声で、社内報からロックだ、ピースだと、吹きまくる意識革命の嵐。てんてこ舞する子分どもを軽妙に描く爆笑の七篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
68
著者の代表作の唐獅子株式会社シリーズが開始した単行本版。主人公の黒田が、刑務所から出たばかりの第一話は、異常な強面で、恐ろしすぎる人物で感情移入ができないのだが。徐々に「異常な発想の大親分に、必死で対応する常識人」キャラにかわっていく。ただ、やはり東京の人が描いたせいか、人物たちが関西弁をつかってはいるが、「関西での物語」という感じがしない。具体的には、関西人なら多くが「東京中心主義への反感」があるはずなのだが、それがまったく登場しない。2022/05/22
hihuhihu
2
強面役者達の真剣な演技をリアルに脳内へ浮かべて味わうユーモア小説、というのは初めて読んだかもしれない。もう40年前の作品で、笑いというのは時代の影響を受けやすいのだけれど、これはパロディ元のヤクザ映画が今も変わらないイメージで生き続けているせいか、そう古臭くも感じなかった気がする。2018/07/17
羊男
1
★★★★1978/09/10