出版社内容情報
子どもは、兵士として、玩具として、搾取され続けた――7歳のカラマの住むリベリアの村をゲリラが襲った。少女兵士に拉致されて仲間になり、生きるために今度は自分が他の村を襲う。そこで天使の歌声をもつ少年と出逢い、カラマは残酷な"搾取"に直面し……
内容説明
歌が好きなただの子供だった。ゲリラが来るあの日までは…七歳のカラマが住むリベリアの村を、少年少女兵士たちが破壊した。カラマは母親を殺され、彼らに拉致された。銃をあてがわれ、生き残るために兵士となり、自分が襲われた時のように他の村を襲う。歌いながら戦闘に没頭するカラマは、急襲した村で、囚われていた白人の少年アンヘルと出逢う。アンヘルも高音を美しく歌う才能をもっていた。まもなくカラマとアンヘル二人は、“秘密の場所”へ売り飛ばされる。待ち受けていたのは銃を使わない、自分の喉と声と歌をたのみとした新たな闘いだった…。大人たちの不条理な搾取に抗う、子供たちの命懸けの人生の行方。
著者等紹介
藍内友紀[アイウチユキ]
2012年、ササクラ名義で投稿した『緋色のスプーク』で第五回BOX‐AiR新人賞を受賞し、作家デビュー。2013年には『アジュアの死神』を刊行。2017年、愛内友紀名義で第五回ハヤカワSFコンテストに「スターダスト・レイン」を応募。同作が最終候補作となり、『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』と改題して、藍内友紀名義で翌年ハヤカワ文庫JAから刊行された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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よっち
信兵衛