黒猫の遊歩あるいは美学講義

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黒猫の遊歩あるいは美学講義

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152092489
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽。日常のなかにふと顔をのぞかせる、幻想と現実が交差する瞬間。美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」は、美学理論の講義を通して、その謎を解き明かしてゆく。第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。

著者等紹介

森晶麿[モリアキマロ]
1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第一回アガサ・クリスティー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優愛

221
「いつも物語はどこかで誰かに読み解かれるのを待っている」川に振りかけられた香水、楽器なしで奏でられる音楽――幻想と現実が交差する瞬間に浮き上がる謎を若き大学教授通称黒猫と付き人が解き明かしていく。美学理論を通しての謎解きは研究者ではない読者からしたらかなりの難解。だけどそれを上回るくらいに読ませる力がありますね。二人の会話の雰囲気も素敵。情景描写でさえ美学を感じるとても好みの文章でした。つらつらと語る中でも丁寧な謎解きに作者の筆力を実感。おかげで黒猫の美学講義をじっくり堪能出来ました。シリーズ読破決定。2015/03/28

kishikan

158
久々に僕好みのミステリ満喫!ポウはあまり読んでいないのですが、それはさておき、ポウの小説をモチーフに、黒猫があだ名の大学教授が美学という見地から美しく謎を解くこの小説はクリスティ賞に恥ぢない作品です。それに、付き人で語り手の院生の女性のキャラ、様々な登場人物の設定も印象深く、6話のストーリもヨーロッパの話と現代日本との根底部分のつながりで際立っていますね。「水のレトリック」「月と王様」は最高!教授と院生という関係や学術的謎解きという意味で、森博嗣さんのS&Mシリーズが脳裏に浮かびますが、同様に続編を希望!2012/02/10

散文の詞

154
ポーの小説の解釈から、実際の事件を絡めた、まさしく『講義』です。 ポーの小説を読んでいたので、ああれかって感じで比較的理解できました。 ただ、最初読んだときが、眠る直前で、全く頭に入ってこなくて困りました。 しかたがないので、改めて読み直しました。 登場人物が研究者なので、こういう会話になるのでしょうが、あんまり好みではないです。 ただ、ある意味中毒性のある文章ですから、何度か読んだら、やめられなくなるかもしれません。 2022/03/14

のいじぃ

127
読了。日常の謎や事件をポゥの小説になぞらえて紐解く短編集。海外文学や古典文学には明るくないので、恐る恐る手に取りましたが、杞憂に終わりました。知識はあるに越したことはないと思いますが、問題部分を丁寧にに切り取り美学で考察していく様は難解なようでいて潔さをも合わせ持ち、考える余白の面白さと合間に当てられる2人の距離感や甘さに笑みがこぼれます。ただ、荒削りな感は否めず、起因となった人物が3人ほど似たような自己崩壊をしているのはもったいないと思いました。/壁の認識、東洋の仕切りと西洋の隔たり、紅、バンド、図像学2015/09/16

くろり - しろくろりちよ

114
ポオの作品をモチーフとしたミステリ短編。ひとつひとつが美しい。現実でありながら虚構の顔を見せ、虚構の仮面が剥がされたあとには美的な経緯が残る。『遊歩』と題されるよう、ふらりと黒猫について月夜の晩を歩いてみれば、現実と繋がった幻想的な世界に誘われる。これが黒猫のいう「美的」というものか。現代と古典ミステリの間をふらりとするような魅力的な読書散策。2012/09/19

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