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Hayakawa novels
サトリ〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152092090
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

アメリカ側の裏切りによって、ニコライは深手を負うが、ソ連寄りの毛沢東の政策に反対する中国国防部長らの一派に命を救われる。国防部長の副官、余大佐にニコライは巧みに取引をもちかける。ヴェトナムでは激しい独立闘争でフランスの支配が揺らいでおり、アメリカがフランスの後釜に座ろうと画策していた。国防部長らはその企みを密かに封じ、アメリカと協力関係を築きたいと考えていた。そのためには、独立闘争を展開するヴェトミンにロケット・ランチャーを売って闘争に勝利させ、アメリカにヴェトナム介入を断念させる必要があった。こうした状況を踏まえ、ニコライは自分がロケット・ランチャーをヴェトミンに売る役目を果たそうと申し出たのだ。報酬として彼は、新たな身分と身分証明書を求めた。要求が受け入れられたニコライはロケット・ランチャーとともに、中国の雲南省からヴェトナムに向けて出発する。自分を裏切ったアメリカ側に復讐することを誓って。だが、行く手には、大自然の猛威とソランジュとの再会、そして激烈きわまりない闘いが待ち受けていた。

著者等紹介

ウィンズロウ,ドン[ウィンズロウ,ドン][Winslow,Don]
ニューヨーク市に生まれ、ロードアイランド州サウス・キングスタウンで育つ。俳優、舞台演出家、映画館の支配人、サファリ・ガイド、私立探偵など、さまざまな職業に就いた。『ストリート・キッズ』(1991年。『このミステリーがすごい!』海外編第2位)に始まる探偵ニール・ケアリー・シリーズや『犬の力』(2005年。同第1位)、『フランキー・マシーンの冬』(2006年。同第4位)などの作品を生み出し、日本でも圧倒的な人気を誇っている

トレヴェニアン[トレヴェニアン][Trevanian]
覆面作家。本名はロドニイ・ウィリアム・ウィテカー。ニューヨーク州に生まれ、靴磨きをしたり農場や巡回ショーで働き、朝鮮戦争時には海軍の教官をつとめた。戦後は演劇の世界に身を投じて俳優、劇作家、演出家として活躍した。元テキサス大学学部長。2005年12月14日に死去

黒原敏行[クロハラトシユキ]
1957年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

62
元ネタのシブミは未読なので、どこまで著者のオリジナルかはかりかねる作品ではあるが、すこぶる読ませるスパイ活劇。下巻に入ってから冗長な部分があり、少しテンションは下がったが、派手な見せ場が豊富で、ラストシーンが決まって見事に挽回。近々シブミの方も読んでみる。2011/07/14

財布にジャック

54
中国からヴェトナムへと舞台が移り、テンポもはやくて、スラスラと読めるのは良いのですが、エンターテイメントに徹していて「シブミ」に較べるとあっさりしている印象でした。しかし、下巻ではニコライの若き日の恋の行方も見届けることが出来て、ウィンズロウに感謝です。まだまだニコライの冒険を読み足りない気分なので、もっと書いて貰えるなら、絶対読みます。2012/04/16

Panzer Leader

44
これは沈着冷静な孤高の暗殺者ニコライ・ヘルの若き日の初任務のお話。だからなのかヴェトナムに潜入してからの言動はちょっと目立ちすぎ。上巻のテンションの高さを持続していれば大傑作であったろうに、なんか安っぽいアクション物になってしまったのは残念。それでもさすがウィンズロウの手に掛かれば本作も水準以上の出来。ニコのキャラは魅力的なので誰が書くにせよ、後日談があれば期待してしまう。2017/11/04

GaGa

44
読み終わってみると、それなりに楽しめた。しかし本音を言うと、こちらを読んでから「シブミ」を読めばよかったかなと思った。とにかく展開が早く、話を次々に追っていく。これが最近の小説のスタイルだけども、この「サトリ」という感覚を得るには「シブミ」の時と同様、主人公が立ち止まることが必要な気がする。もう少しじっくりと読ませる部分が欲を言えば欲しかったなあ。2011/12/09

ケイ

21
後半は舞台がかわってどんどん西南へ。その旅が一筋縄ではいかないのがなかなか面白い。インドシナ情勢にもう少し知識があればもっと楽しめたと思う。中国やインドシナの登場人物が非常に魅力的なのに比べ、アメリカの幹部3人のつまらないこと。ウンズロウ自身がアメリカ人なので、エキゾチックなものにより魅力を感じるのだろうか。「シブミ」を読んで、ニコライの元々の人物像を知りたい。2011/11/24

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