全貌ウィキリークス

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全貌ウィキリークス

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152091970
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0000

内容説明

門外不出の戦争日誌や外交公電など、各国政府のトップシークレットを次々と暴露する、前代未聞の内部告発組織ウィキリークス。本書の著者2人は、以前からこの組織を取材し、創設者ジュリアン・アサンジの信頼を勝ち取った、独「シュピーゲル」誌のトップ記者である。密着取材を許され、ウィキリークスのメディア・パートナーとして活動を共にする2人。彼らはこの組織の「偉業」だけでなく、謎に包まれたシステムの意外な脆さ、そしてアサンジがひた隠す数々の汚点をも浮き彫りにしていく―。いま世界でもっとも注目される組織のすべてに迫る、決定版ドキュメント。

目次

第1章 「国家の敵」ウィキリークス
第2章 ジュリアン・アサンジとは誰か
第3章 ウィキリークス誕生
第4章 「コラテラル・マーダー」ビデオの公開、マニング上等兵の背信
第5章 大手メディアとの協働、アフガン戦争記録のリーク
第6章 内部崩壊の危機、イラク戦争日誌四〇万件公開の衝撃
第7章 世界が震えたアメリカ外交公電流出
第8章 包囲されたウィキリークス
第9章 ウィキリークスの未来、世界の未来

著者等紹介

ローゼンバッハ,マルセル[ローゼンバッハ,マルセル][Rosenbach,Marcel]
ヨーロッパ最大の発行部数を誇るドイツのニュース週刊誌「シュピーゲル」記者。1972年ドイツ・コブレンツ生まれ。ハンブルク大学で政治学およびジャーナリズム論を学んだ後、「ベルリナー・ツァイトゥング」紙記者等を経て、2001年より現職。コンピュータ関連および情報セキュリティ問題のエキスパートとして数多くの記事を執筆するほか、書評や講義も精力的にこなす。ドイツ連邦司法省の諮問委員も務める

シュタルク,ホルガー[シュタルク,ホルガー][Stark,Holger]
「シュピーゲル」誌ドイツ国内編集局長。1970年ドイツ・ベルリン生まれ。ベルリン自由大学にて政治学を学び、「ベルリナー・ツァイトゥング」紙および「ターゲスシュピーゲル」紙記者を経て現職。1990年代より、ベルリンを拠点とする世界最大のハッカー組織「カオス・コンピュータ・クラブ」の取材で知られるほか、情報セキュリティおよびシークレット・サービスの報道に長年携わる

赤坂桃子[アカサカモモコ]
独語・英語翻訳者。1955年生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科および慶應義塾大学文学部卒業

猪股和夫[イノマタカズオ]
1954年生まれ。静岡大学卒業(ドイツ文学専攻)後、「小学館独和大辞典」の校正業務に従事。校正スタッフのチーフを務める。現在は出版社校閲部勤務のかたわら、独語翻訳を手がける

福原美穂子[フクハラミホコ]
独語翻訳家。1973年生まれ。学習院大学大学院博士後期課程単位取得修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

21
【市図書7】韓国の情報機関による盗聴疑惑を暴露したのがこのココ!以前から名前は知っていたが単なるハッカー集団かと思っていた。ジュリアン・アサンジという希代のカリスマが作りあげた国境なき国家機密暴露団。情報の民主化を強く訴えているにも拘わらずウィキリークスの運営は決して民主的ではなく、アサンジという個人に過集中している。彼が居なければ誕生しなかったことは確かだが今の体制では長続きしそうにない。離脱メンバーの立場から書かれた内幕ものも読んでみたい。そうそう、日本政府・企業も盗聴されていたって話が最近出たね。汗2015/08/06

garth

8
一読、巻を措く能わず。たいへん興奮させられるのだが、同時になぜ自分はこれまでこのことを知らなかったのだろう?と思わずにはいられない。イラク戦争日誌に基づく詳細なイラク戦争の歴史書というのは出ていないのだろうか?日本にとってはアフガン戦争もイラク戦争もしょせん他人事でしかないのだろうか。クラウドソーシング(うまくいかない)、プライバシーの未来(なくなるだろう)などいろいろ考えさせられる。2011/02/18

nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

6
話題になっているウィキリークスについての著作。ウィキリークスという組織そのものよりもアサンジ本人についての記述が多いなと読み始めた時は思ったが、しだいに読み進めていくうちに彼自体がウィキリークスそのものなんだという事に気付かされた。権力に対して反抗する彼の生き方自体がウィキリークスという組織だったんだな。その反面ウィキリークスは彼によるワンマン体質な組織であり、反対する人は辞めさせられる事もあったようだ。知っているようにアサンジは逮捕されたが、彼なしの組織はどうなってしまうのか注目したい。2011/04/23

壱萬弐仟縁

5
内部告発は組織がおかしな方向に行っているときには社会に知らしめる必要がある。それはいじめがかなり問題化している日本社会でも必要である。個人が勇気をもってリスクを冒してでも訴えることは重要だが、その人にその後の責任がかぶされるのは可哀想過ぎる。アサンジ氏は人脈豊富、大股で軽やかに歩き、高度に集中した偏執的働きぶり(199ページ他)。そうしたアクティヴな人物像であるからこそ、正義に反することには沈黙できないのだ。ネットの世界は時に流言、デマなど問題化するが、本当に知っておきたいことは周知しないとまずいだろう。2013/01/24

roughfractus02

4
独シュピーゲル記者の著者は超監視社会でのメディアの役割を問う。アサンジのハッカーとしての生立ちから2006年のウィキリークス創立、彼らを有名にしたコラテラル・マーダーのリーク、そしてアサンジ逮捕まで(2010)を辿る本書は、一方でアフガン戦争記録リークでの既成のジャーナリズムとの連携(その分析力の活用)、他方で米外交公電流出の際の米からのDos攻撃、資金やアクセスの遮断、アサンジの国際手配を記述しつつ、法を拡大解釈して「国境なき危機」を作る国家に対し、ウィキリークスが正義を問い直す契機となる点を強調する。2018/04/25

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