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繁栄〈上〉―明日を切り拓くための人類10万年史

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  • サイズ B6判/ページ数 554p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152091642
  • NDC分類 209
  • Cコード C0020

出版社内容情報


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内容説明

歴史を駆動するものは何か?それは「アイデアの交配」だ。膨大なデータで人類史の謎を解き明かす、知的興奮の書。石器時代からグーグル時代にいたるまでを、ローマ帝国、イタリア商人都市、江戸期日本、産業革命期英国、そして高度情報技術社会などを例に、経済、産業、進化、生物学など広範な視点で縦横無尽に駆けめぐる。東西10万年をつうじて人類史最大の謎「文明を駆動するものは何か?」を解き明かす英米ベストセラー、待望の日本語版。フィナンシャル・タイムズ&ゴールドマン・サックス選ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2010候補作。

目次

プロローグ アイデアが生殖するとき
第1章 より良い今日―前例なき現在
第2章 集団的頭脳―二〇万年前以降の交換と専門化
第3章 徳の形成―五万年前以降の物々交換と信頼と規則
第4章 九〇億人を養う―一万年前からの農耕
第5章 都市の勝利―五〇〇〇年前からの交易

著者等紹介

リドレー,マット[リドレー,マット][Ridley,Matt]
1958年、英国ノーサンバーランド生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジを首席で卒業後、同大で博士号(動物学)を取得。その後「エコノミスト」紙の科学記者を経て、英国国際生命センター所長、コールドスプリングハーバー研究所客員教授を歴任。英国王立文芸協会フェロー、オックスフォード大学モードリン・カレッジ名誉フェロー。リチャード・ドーキンスらと並ぶ科学啓蒙家として世界的に著名で、その執筆活動により全米科学アカデミ図書賞、デイヴィス賞を受賞

大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒

鍛原多惠子[カジハラタエコ]
翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒(哲学・人類学専攻)

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。早稲田大学・Earlham College卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

29
人がこのような進化を遂げることができたのはなぜだろうか~一度は人が考えることではないでしょうか。この本では経済のシステムを作り上げることができたから(文明ですね)という考えのもと、人間の歴史を検証していく流れになっていて、単なる科学史ではなく、文明史にもなっているところが面白いです。2020/01/22

アナクマ

22
【文庫版を読了】人類史に対する楽観また楽観。よく集めたものだ。能天気な片張りも徹底しすぎるとむしろおっかない。◉外れた楽観論を集めても一冊できるはずだが、どのみち未来は分からない。本というものは支持/不支持の二択ではないので、例証の数々は「人類捨てたものじゃない」「本当にそうだったらいいけどな」などと是々非々で楽しく読もう。『楽しい終末』との読み比べも吉。◉私自身は、10年前よりも10年分余計に生きられたということを寿ぐ者だ。楽観派・悲観派いずれも何かしら希望の杖を握って歩んでいることに変わりはないはず。2019/05/16

ヨンデル

20
繁栄(上) 明日を切り拓くための人類10万年史/マットリドレー著/大田直子/鍛原多惠子/柴田裕之訳 /早川書房。古代から現在までどのようにして人類は繫栄してきたかを解き明かす本です。人類の繁栄にはこの本に書かれているよりほかの要素もあるとは思いますが、おそらく重要な事柄はこの本に書かれている通りでしょう。太古の人類は生活に必要な技術を持っていない自給自足の時代、生きていくためには衣食住が一番重要ではあるが効率が悪く人類はあまり増えることはなかった。2025/02/10

ネロ

17
人間の"繁栄"を数万年前から様々な角度で追求していく。ホモサピエンスの繁栄の代表として「交換」と「分業」が出来たことが要因だと。交換出来ることで専門的に従事する物が現れ、並行するように知識と物の累積・模倣・信用が交易を生み出し、気候変動なども後押しする形で狩猟採集から農業へ。一方で、自給自足は退歩・貧困化、閉鎖環境では狩猟採集へ回帰することが歴史的に証明されている。2023/06/12

アナクマ

15
【文庫版を読了】(p.157)この難問に対するスミスの答えは、次のようなものだった。社会が機能するのに慈悲心と友情は必要だがそれだけでは十分ではない。なぜなら人間は「つねに膨大な数の人の協力と援助を必要とするのにもかかわらず、一生をかけてもかろうじて数人の知己を得るのが精一杯だ」からだ。言い換えれば、人びとは友情の範囲を超えて、見知らぬ人と共通の利害関係を確立する。ポール・シーブライトの言葉を借りれば、人間は見知らぬ人を名誉友人に変える。スミスは利他主義と利己主義の区別をまんまと曖昧にしてのけたのだ。2016/12/31

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