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ハヤカワSFシリーズ
ミカイールの階梯〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152090348
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

中央アジア共和国イリ軍管区の保護下にあるフェレシュテは、精鋭部隊の少女リューダの護衛の下、辺境のクルジャから北部の町へ移送されることになった。だが道中の2人を、マフディ教団の実権を奪取したレズヴァーンと配下の殺戮機械パリーサが襲撃、フェレシュテは連れ去られ、リューダは瀕死の重傷を負う。そんなリューダを救ったのは、西方から侵入してきた騎馬民族カザークの首領ゼキであった。教団の女信徒たちを自爆テロリストに仕立て上げ、共和国との永続的な準戦時体制を維持しようとするレズヴァーンに対し、イリ軍管区司令官ユスフはゼキとの同盟を締結、共和国からの独立を画策していた。古えの知性機械ミカイールに一度だけアクセスできる“階梯”たるフェレシュテをめぐり、複雑にからみあう各陣営の思惑は、中央アジアを大いなる動乱へと導いていく…『グアルディア』を凌駕する近未来の英雄叙事詩ついに完結。

著者等紹介

仁木稔[ニキミノル]
1973年長野県生まれ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻は東洋史学。2004年、『グアルディア』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ai

2
仁木さんのヒストリアシリーズで一番好き。中央アジアを舞台に、チンギス・ハーンやなじみの英雄譚が投影されていて、ワクワクする。ミカイリー一族をはじめ、神話の中のような登場人物たちが魅力的。赤髪の女戦士リューダと守護者フェリシュテの二人組がかわいらしい。2018/02/06

こんこん

1
もうちょっとどうしようもない方に転ぶかとも思ったけれど、そんなこともなく。この辺、破滅的な近未来世界を舞台にしつつも、必ず「希望」を残すのはヒストリアのお約束か。個人的には、誰の視点で世界を眺めるのが一番よかったのか、などと読後に考えてみたり。セルゲイにもうちょい噛んでほしかったかも。2009/05/31

まつじん

0
ちょっと残念だったのは上巻を読んだときに予想したハッピーエンドとほぼ同じ筋書きだったことです。二人の少女すなわち造られた者たちの争い、階梯を昇ったにもかかわらずに生き延びた少女。予定調和のようでした。 もちろん、胸躍る活劇もたっぷりなんですがね。 すべては人類の進化のための物語である。2009/07/04

bbb

0
△。設定は面白いと思うのだが、話には入り込めなかった。で、どうなるのかと。2011/12/08

片中多恵

0
ようやく読み終えた。『グアルディア』世界がまがりなりにも文明を維持していたのに対し、今回は紛争内乱続き。12基の知性機械を巡るモチーフは共通だが、全く別世界だった。作者は架空歴史を12話書ききる予定なのだろうか。楽しみ。今回は人間関係も複雑だった分内容も濃くて読みごたえがあったのだが…些かありすぎ。ロシア風、中東風の名前や地名満載で、そっち方面が苦手で日本史選択した身には荷が勝ちすぎた。それさえなければさくさく読めたんだろうが、そういうわけにもいかず。2011/01/05

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