氷と炎の歌
乱鴉の饗宴〈上〉―氷と炎の歌〈4〉

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  • サイズ B6判/ページ数 515p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152089397
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ロバート一世の死後、七王国全土で繰り広げられてきた“五王の戦い”は、新たな局面を迎えていた。破竹の進撃を続けていたスターク家の狼王ロブが、フレイ家の卑劣な裏切りに斃れ、「鉄の玉座」とその後ろ盾のラニスター家が優位に立ったのである。覇権を盤石なものにすべく、ラニスター家が打った次ぎなる手は、婚姻を通じて南部の大家タイレル家を取り込むことだった。だが、少年王ジョフリーは結婚披露宴の席上で毒殺されてしまう。その責めを、みずからの姉、王母サーセイ太后に負わされた「小鬼」ことティリオンは、兄ジェイミーの情けを受け、密かに脱出するが、その際、「王の手」である父タイウィン公を殺害してゆくのだった…。盤石に思えたラニスター家の体制にも翳が差し始めた。その機に乗じて鉄の玉座を狙う各地の諸公が跋扈する。七王国は新たなる戦嵐の時代を迎えつつあった―世界20カ国以上で愛され、ローカス賞を三度受賞した至高の異世界戦史、待望の最新刊。

著者等紹介

マーティン,ジョージ・R.R.[マーティン,ジョージ・R.R.][Martin,George R.R.]
1948年、アメリカ・ニュージャージー州ベイヨーン生まれ。幼少年期からコミックスとSFを愛読し、71年、短篇「ヒーロー」でSF界にデビュー。「ライアへの賛歌」(74年)、「龍と十字架の道」(79年)等の短篇でヒューゴー賞を受賞、さらに「サンドキングズ」(79年)ではヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞し、SF作家としてその名を確立した。大河ファンタジイ「氷と炎の歌」は、これまでに三度ローカス賞ファンタジイ長篇部門を受賞。アメリカをはじめ、世界各国でベストセラーとなり、現代最高のファンタジイ・シリーズとの評価を確固たるものとしている

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

21
再読。サーセイもジェイムズもベイリッシュも初恋とか初めての異性に囚われてばかりのよう。大人になる程、初恋の美化に酔い痴れて今あるものを見なくなるものなのかもしれません。とは言え、ブライエニーと騎士の友情を結んでから庶民の現状や永き冬の到来に目を向けるようになったのが救いかな。一方のサーセイはイエスマンのみで固めているのが救い難い。自分の祖父の娼婦と同じ轍を踏んでいるのに…。ドラマを観てからは予言が決定的になったのは献身的なジェイムズの心を打ち砕いたあの場面だと知っている身からすると辛いものがあります。2016/08/15

かっぺ(こと悩める母山羊)

14
翻訳本って原作に訳者のスパイスを加えた別の料理みたいなものだから、例え上手くても途中の交替はないな。戸惑ったものの、前巻から間を置いてないので割とスムースに入り込めた。ジェイムの葛藤。あんなに会いたいと願ってたのに、サーセイは自分に都合の悪い奴は全て切り捨てる。ジェイムを愛していたんじゃなかったの?!と思ったけど、そういうことか…。陰謀には長けているけれど、サーセイの感情の赴くままの執政に読んでいる方もハラハラ。ブライエニーの清廉さ、崇高さは物語の騎士そのもの。例え認めているのがジェイムだけでも。2014/01/20

ぽっぽママ

13
登場人物が片寄っているので出てこなかった人たちがどうなっているのかが気になるところ。サーセイが主人公の巻でした。2018/01/11

綾乃

7
「乱鴉の饗宴」から登場人物のお名前が変わり、若干混乱。 対比表がほしかった・・・。 「ブライエニー」はブリエンヌのままがよかったなあ。ブライエニーだとなんだか女の子すぎるカンジ。 それにしてもタガがはずれたサーセイの堕ちていく様がすごい。 ほぼこの巻の主人公状態。 そして下巻へ突入するも、読みすぎで、もう眼がかすむ・・・。2017/08/22

てんてん(^^)/

7
因果応報 諸行無常。 何かをたくらむ者は同じ力で自分に返ってくることを覚悟するべきなのだ。サーセイはどこでそれに気づくかなあ。気づかないまま終わってしまいそうだけど。。。 しかし、この表紙はブリエンヌ、いやブライエニー(えー)だったのね。表紙もだけど今回はいろいろと思わぬ変更が目白押しで難しかった。バロン→ベイロン、リサ→ライサ、ケイトリン→キャトリンといった、瑣末だけどイメージが全く変わってしまうような変更は本当に必要だったのだろうか。2010/01/26

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