• ポイントキャンペーン

ハヤカワSFシリーズ
忘却の船に流れは光

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 369p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152085023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

かつて世界は悪魔の襲来によって滅びた。主は、生き残った子らのため、5つの階層からなる閉鎖都市を創造、聖なる“壁”によって悪魔の侵入を食いとめたという。それから幾星霜、都市を統べる“殿堂”の聖職者ブルーは、悪魔崇拝者の摘発に参加し、世界の真理を探究する修学者ヘーゲルに出会ったことで、“殿堂”の厳格な支配に疑問を覚える。だがそれは、神と悪魔をめぐってブルーを嘲弄する、狂乱劇の始まりにすぎなかった。やがて、すべてが昇華する地平に、真実が顕現する―著者畢生のSF黙示録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おすし

21
SF?RPGファンタジーっぽい?神道仏教キリスト教和洋折衷(そしてう〇こセ〇クス描写もまぜまぜ)世界で冴えない僧侶見習いの主人公がチート能力に目覚め…みたいなヤツか~と読んでたのだが最終章あたりからキレキレのSFに(でも〇んこまみれ)!冒頭から明かされそうで明かされない世界の謎はきっちり伏線回収され(うん〇まみれだけど)スッキリ爽快!しかしまぁ坊さんはなんだかんだアレしてばっかりだし、うんこまみれっぷりは一周回って快便が羨ましくなるほどだけど、ただのおゲレツSFと侮れない逸品でございました。2022/08/18

えも

17
ダンテの神曲と宇宙創成神話のもとで、世界とは何かを考えてカーストの街をさ迷う若き僧侶見習い。まさにSFだなあ。こういうのは好きです。後書きもシャイで良し。2017/02/24

浮遊

5
「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」とダンテの神曲めいた章題を一目見た瞬間にページをめくる手が止まらなくなり、一気に読了。閉鎖的な自己完結しつつも壊れかけた世界を舞台に仏教、神道、キリスト教の世界観が入り乱れた王道SFが展開されているのに、こうもここまでぐっちゃぐちゃに色を塗れるものなのかと舌を巻く。世界の秘密が少しずつ明かされながらきれいに伏線を回収していく怒涛の後半部分は息をつく暇も無く、ラストは思わず唸ってしまった。始まりが終わりを成す無限であるはずの円環が閉じました。2016/02/11

ホレイシア

5
こういう系が、実は好き。やっぱりやるならここまでやらねば(笑)。2008/01/29

小夜

4
安定の田中啓文さんですわ。グロとスカトロまみれで、とても知人には勧められないけど、王道SFとして設定やら話の運びやらは上手くできていると感じる(当社比)。田中さんの中では1番気に入ってるかもしれん。2016/11/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/510056
  • ご注意事項