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Hayakawa novels
ビター・メモリー

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  • サイズ B6判/ページ数 481p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084637
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

恋人のノンフィクション作家モレルのアフガン行きが決まり、憂鬱な日々を送るわたしのもとに、黒人労働者のサマーズから保険金詐欺の調査依頼がきた。また同じ頃、シカゴではホロコーストについて話し合う会議が開催されていたが、そこでスピーチをしたラドブーカという男性の名前を聞いて、親友の女医ロティが失神してしまう。彼女の過去と関わりがあるらしいのだが、何を訊いてもいっこうに答えてくれない。彼女を助けたい一心でわたしはラドブーカを調べはじめるが、その直後、まるで調査を妨害するようにわたしを中傷するビラが街頭でばらまかれた。さらにサマーズの保険を扱った代理店の店主が殺され、ロティが忽然と姿を消す。わたしは二つの事件の意外な結びつきに気づくが、そのせいで身近な人間を危険に晒すことに。事件は混迷を極め、真相を追うわたしの前に事件に関わる人々の苦く哀しい過去が浮かび上がる。過去の亡霊に悩む親友のために奔走するV・Iの友情が深い感動を呼ぶ大作。英国推理作家協会賞ダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)に輝く著者が贈る、女性探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ第10弾。

著者等紹介

パレツキー,サラ[パレツキー,サラ][Paretsky,Sara]
1947年、アイオワ州生まれ。保険会社勤務のかたわら、ミステリを書きはじめる。1982年、シカゴの女性探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ第1作『サマータイム・ブルース』でデビュー。1995年、同シリーズ第5作『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を受賞。2002年カルティエ・ダイヤモンド・ダガー賞を受賞

山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

43
ハードボイルドであってハードボイルではない不思議な物語でした。面白かったです。2021/02/20

きゆやすか

2
ヴィクシリーズ10作目。前作で恋人となったモレルはアフガンへ旅立つ。今回は親友のロティの過去がメイン。バイオレンスが少な目でちょっと安心。原タイトルは「Total Recall」なるほど。2015/01/30

しゃな

1
読んでいる途中でフォントが変わるのが嫌なので、読みづらかった。江口寿史の表紙が気に入って、シリーズ最初の本を手にしたけれども、この表紙はちょっとイマイチ。ヴィクのイメージじゃないなぁ。2016/10/25

アルクシ・ガイ

1
表紙のヴィクが煙草を吸っている。なんで? 相変わらず「巨悪」は「巨悪」でありさえすれば、内容は問わない。他人の目を通したヴィクは新鮮です。アメリカでは、親子ほども年齢の差がある二人が、親友になれるのでしょうか。日本では難しい。一歳(一学年)でも違えば、友人にはなれない。まるで友達のような口をきくと、年上から文句を言われるに違いない。ところで、どうしてこの訳者はあとがきに小説の要約を書くのかな。読書感想文の悪い例みたいだ。2014/07/31

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