内容説明
2220年、人類は太陽系の各惑星の衛星軌道上に巨大な人工衛星をいくつも築いていた。それぞれが衛星都市と呼ばれ、独立した国家として繁栄している。しかし人口はますます増加してゆき、つぎつぎと作られる衛星都市で、太陽系は過密の一途をたどっていた。そこで衛星都市ローターは、新たな故郷を求めて太陽系を離脱した。それから十数年の歳月が流れた…ローターに住む天文学者の娘、十五歳の少女マルレイネはふとしたことから、たいへんな事実を知った。ローターが新たなる故郷とした恒星ネメシスが、地球をめざして突き進んでいるというのだ。このままでいけば、たとえ衝突しなくても、ネメシス通過の影響で地球の気象は大きく変化する。人類発祥の星である地球が、死の世界になることはまちがいない。だが、マルレイネをさらに驚くべき事件が待ちうけていた…。巨匠アイザック・アシモフが、新たなる構想のもとに、宇宙へと進出しはじめた人類の姿をいきいきと描きだす傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
広中錫
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+7 ミステリの要素がないのでアシモフにしては少しぼやけた感じ。これと同じネタで短編があったような気がするが……。2014/12/04
ヤイ
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恒星ネメシスの惑星メガスの衛星エリスロを公転するローターの話 / もとは地球を公転していた植民衛星で、『ハイパーアシスト駆動』で星ごと移動してきた / 地球は『超高速飛行』でエリスロに降り立つ / マルレイネ、ユージニア、ジェナール、ピット、ウー、レヴェレント2012/11/17
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
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☆×5.0…壮大です。ページ数相応のすばらしい出来の作品です。ある特別な力を持った少女が地球滅亡の命運をかけて動いていく物語。彼女の力はとにかくすごいです。きっと驚くと思いますよ。まあ、それの鍵となったのはある過去ですが…まさかあの惑星があんな特性があるとは思えませんでした。普通だったら考えられませんね。そして少女が大人へなっていくそのときもまた見逃せません。2010/07/22
sanewo
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昔読んだ1999/01/01
hanndoa
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先が見えすぎる人は大変だなと思いました。(作中の人物) 考え方にも偏りというか癖がある気がするけど 2023/09/28