感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
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83年(昭和58年)の税抜1236円の単行本初版。早川の海外SFノヴェルズの一冊。F系活劇が多数ある著者だがノンシリーズの長編の邦訳は少ない。本書は宇宙船内の最低限のセットで映像化可能なほど動きがない(映像化するほど面白くはない)。主人公ライアンと親族・姻戚の7人、知人の5人は政治的に剣呑な地球を脱出して亜光速で6年ほどかかる惑星を目指す。ライアン以外は人工冬眠する。ライアン一人が保守管理に努め、3年が経過し…ライアンの精神は心の内側へ崩れ始める。この内省ネタ、バラードに書いて欲しかったよ。★★★★☆☆2023/01/06