ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 門番の飼猫

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ハヤカワ・ミステリ文庫
門番の飼猫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150702076
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

16
なくなった富豪の遺産のあれこれのせいで飼い猫を処分される、なんとかしてくれ、という門番チャールズ・アシュトンの依頼で始まる一編。遺産話の元となった富豪の死の謎を解く間もなく、このアシュトンが殺されてしまう。そこからはじめるメイスンの体当たりの捜査と推理。ホルコム部長刑事の食い下がりをはねのけ、五月蠅いばかりの性悪弁護士シャスターをあしらい、メイスンはなにを発見したのか。しかも、なんとデラとハネムーンに行っちゃったんだぜ! 2018/11/09

S.Mori

14
主人の大金持ちが死んで、門番は途方にくれます。飼っていた猫を殺さないと、雇わないと相続人に言われたからです。彼は辣腕の弁護士ペリイ・メイスンに助けを求めるのですが、殺害されます。彼の死体には猫の足跡が残っていました……。読み始めたらやめられない面白さです。何回かどんでん返しがあり、結末では思いもかけぬ真相が明らかに。よくもまあこんなプロットを思い付いたものだと半ば呆れるのですが、よく考えると現実味があります。登場人物たちの描き方も巧みで、特に依頼人の無実を信じて奮闘するメイスンには喝采を送りたくなります。2020/04/05

koo

7
 何となくペリーメイスンを読みたくなって20年以上ぶりの再読。今作品はかなり意外性のある犯人と捻りのあるプロットで初期作らしい秀作だと思います。珍しくハミルトンバーガーが作品を通して冷静で法廷でめった打ちを喰らわなかったのは貴重でした(笑)ただ訳は古色蒼然として不満はありますね、やたら下男のセリフを下町風にしたりペリーが依頼人を「あんた」呼ばわりするのは苦笑ものです。あとデラは当時の男主人公の都合の良いヒロインですがペリーの扱いは雑、今作の流れで結局シリーズを通して結婚出来ないのは本当に可哀想ですね。2023/07/19

ドウ

5
猫を飼い続けられるようにしてほしいという奇妙な依頼でぐっと引き込まれ、3つの死と殺人の謎が法廷バトルで明かされる。「弁護士というより冒険家」たるメイスンの魅力が詰まった本(今回は秘書とハネムーンにも行きます(笑))。2016/05/15

弾十六

3
★★★★★1935年9月出版。ペリー メイスン第7話。Liberty連載(1935-5-15〜9-17)カール ジャクソン初登場。冒頭2章ですぐに戦闘モードに入るメイスン、この流れが良いですね。本作はデラがシリーズ中随一の大活躍。(歳の差about 15と言う場面あり) ちょっと腕を上げたホルコムとのドタバタ。とてもまともな判断力のバーガー。メイスンの策略は結構合法的。法廷では意外な証人が召喚されます。ところでFranklin teethはベンジャミン フランクリンがつけてたような古い義歯という意味?2017/03/07

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