ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 傾いたローソク

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ハヤカワ・ミステリ文庫
傾いたローソク

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p
  • 商品コード 9784150702069
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

15
帆走ヨットの上で起きた殺人事件の謎を解くメイスン。メイスンの弁護士としてより探偵としての姿が正面にでた一作。傾いたローソクとは、干潮になって潮が引き、傾いたヨットで何があったのかを示していますが、それだけでは謎は解けない。自信たっぷりに法廷で論ずるメイスンですが、頭の中はフル回転でその謎を考えます。犯人が作ったトリックではなく犯行のあと錯綜してしまった謎をどう解いたのか。見事なミステリです。2018/09/23

Brooklyn0320

13
このシリーズとしては珍しく、パズラーとしての要素を備えた本格色が濃い作品。ガードナーの文体は、会話文が多く読みやすい反面、事件の全貌が掴みづらいきらいがあるのですが、本作では複雑なプロットを考慮してか会話にも説明的な要素を採り入れていますし、見せ場の法廷シーンも状況説明に主眼を置き、事件を俯瞰的に把握できるよう配慮しているように感じられます。傾いたローソク、潮の干満、死体の位置、血のついた足跡…状況証拠を合理的に解釈するメイソンの謎解きも実に素晴らしい。本シリーズでは上位にランクされる秀作だと思います。2015/08/15

エチゴヤ

6
名前だけ知っている名作を読んでみようシリーズ。ペリイ・メイスンもの。メイスンめちゃめちゃ頭切れる・・・っていうかスタイリッシュなタイプ。きっとこのシリーズ、ドラマで人気を博したでしょうね。2014/09/14

ヨコケイ

4
ペリイ・メイスン物の一篇。前半は事件の経緯と調査のパート。よくある交通事故関連の依頼が胡乱な土地買収に繋りあっという間に殺人に飛び火する。この間わずか数十ページ。良くも悪くも〈ドラマ〉にかかずらわず高速で展開するのがペーパーバックっぽくて素敵。以降も事態は錯綜しちょい混乱する。焦点が定まったところで後半の法廷シーンに突入。が、ここでも再調査を挟んで少しく旋回する。先人がシリーズを〈PI物と謎解きの中間〉と評したのも分からんではない。両者を兼ね備えているとも両方で薄いともいえそう。これはこれで悪くないけど。2024/03/03

びぎR

4
名前は聞いたことのあるペリイ・メイスンものの一作。ヨット上で行われた殺人事件をメイスンが見事に解決する。レギュラーキャラクターの性格が良くわからなかったり、複雑な謎解きをいちいち追い切れなかったり、あまり楽しめなかった。2018/01/14

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