内容説明
仕事に疲れ、ちょっと休憩のつもりで深夜のオフィスを出たコンピューター・プログラマーのウィズは愕然とした。大閃光とともに自分が緑の草地にいたからだ!そばにいた赤毛の美女によれば、たったいまこの魔法世界の危機を救う大魔導師召喚の儀式が行なわれたのだという。そして、あなたこそその救世主だというのだ!かくて、右も左もわからぬまま、村守の女魔法使いモイラとともに、ウィズの大冒険がはじまった…。
著者等紹介
クック,リック[クック,リック][Cook,Rick]
1944年生まれの、アメリカのファンタジイ作家
田辺千幸[タナベチユキ]
ロンドン大学社会心理学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
3
原作はずいぶん古いんですね。魔法とプログラムの関係は、ディクスンの「ドラゴンナイト」シリーズでも展開されていましたが、こちらのほうがもっとコーディング寄り。ナードな主人公がお約束的に過ちを犯し、何とか挽回する山場がとてもアメリカ的で、ウゴの死がずいぶん軽く済まされているようにも感じました。2011/10/22
すけきよ
3
基本は普通の異世界ファンタジー。魔法をプログラミングしていく過程は面白い。残念ながらプログラムの知識がゼロなので、わかってる人が読むと楽しめるんじゃないかな。ただ、物語が佳境に進むに連れ、魔法を唱えるのとプログラムを呼び出す行為の違いがわからなくなってくる(書き分けてるんだろうけど)。漫画なり映像なり、ヴィジュアル化すると面白そう。20年前に書かれた作品なのに、アイデアが古びていないのは大したものだけど。2011/03/09
alleine05
3
「魔法プログラマー」というタイトルに惹かれて手を出してみたものの、300ページ近く過ぎるまでは邪険な態度の女魔法使いと一緒に旅をしているだけだったり、主人公が役立たず扱いで居場所がない状態だったりで期待はずれ。ようやくプログラムの考え方をベースに魔法を組み立て始めてもそう簡単にはいかず爽快感に欠けていたり、せっかくプログラムをベースにしているわりには実質的には呪文を唱えてスーパーパワーを発揮する普通の魔法とあまり変わらない印象だったのも残念。2011/03/05
deadman
2
モイラのあまりにも急&極端なデレっぷりはどうなのよマジで2013/12/01
The lost FRIGATE
2
《★★★★☆》久しぶりのファンタジーでした。魔法をプログラムでというアイデアの一冊。前半はひたすら逃亡していてなかなか魔法が出てきませんでしたが、後半一気に登場しました。キャラクターもみんな魅力的で、特にシアラとコーマックは素晴らしい。ただちょっと気になったのは、あからさまにモイラがウィズを好きになった点とトス・セ・ラがあっけなかった点。事件は一段落しましたが続きがかなり楽しみです、ぜひ早く翻訳して出版して欲しい!2011/06/25