内容説明
ワリク・カウクの調査報告によれば、黒い宇宙船であらわれた異人は、ノルウェーのナムソスに謎めいた基地を建設していた。地球侵略にひとしい行為を許すわけにはいかないと、アラスカ・シェーデレーアたちも、研究者ドウク・ラングルの調査船でナムソスに向かう。異人の目的はなにか。人類失踪との関連は?テラ・パトロールのメンバーが一丸となって解明しようとした矢先、ラングルの命を狙うべつの存在があらわれた。
著者等紹介
林啓子[ハヤシケイコ]
獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒、外資系メーカー勤務、通訳・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーム
8
今回の2話は地球に残された人類をめぐるストーリー。でも、それよりも幕間劇としてさらりと挿入されていた「テルムの女帝のモジュールが破損した」という出来事のほうが気になるところです。今後のストーリー展開に大きな影響を与えそうなこんな大事件が宇宙のどこかで起こっているのですが、肝心のローダンたちは、まだ「テルムの女帝」にたどり着いてもいないのに・・・・・・。2010/12/10
鐵太郎
7
ふたつともフォルツによるテラ・パトロールの話。あとがきにかえて は林啓子さん。ノーベル化学賞の発表(10/6)のニュースを聞きながら、ローダンなら平和賞がもらえるだろうか、ワリンジャーは物理学賞かなどと考えて、ペリーペディアによると、エルンスティング氏という人物がノーベル賞を取ったことが書いてあったとか。 ドイツ人のユーモアって、面白いね、というお話でした。2010/12/24
スターライト
5
テラ・パトロールのメンバー以外に、生き残りが発見され、彼らとアラスカ、そしてラングルとその追跡者の間でストーリーは展開していく。それにしても、カンタルは、カサルのもと副官だったいさましさがこの巻では影を潜めている感じ。アウグストゥスが突飛な行動に出ないと、なんだか物足らないなあ。それに、黒い異人の謎、けっきょく先送りじゃないか。タイトルに偽りあり。2010/11/27
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
3
地球に残された人類ががんばってるのは良いけど、アラスカが活躍しないのがちょっと残念。そして、ちょっとずつだけど、結局地球上に何人残っているんだろう…2011/05/14
黒猫トム
2
再読 テラ・パトロールと《ソル》とが遠く隔たりながら同じ運命で繋がっていく不気味さと読む側のもどかしさ。壮大な天文学的規模の「志村!後ろ、うしろ!」とでも言おうか。 テルムの女帝とは何者なのか・・・(再読なので知ってるけどさ)2023/05/30