出版社内容情報
14世紀、北イタリアの修道院で連続殺人事件が起こる。これは「ヨハネの黙示録」に示された世界の終末の光景なのか――。世界30カ国以上で翻訳され、映画化も果たすなど、多くの人々の心をとらえてやまない『薔薇の名前』。世界的記号学者ウンベルト・エーコはなぜこの「小説」を書いたのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
102
Eテレの100分de名著のテキスト。本編を読み番組を見ながら読了。難解な作品として名高いという「薔薇の名前」を初めて手に取り、ウンウン唸りながら読む部分もあったけど、このテキストと番組での解説などが、先へ先へと読み進むための後押しをしてくれた。番組の放送はまだ1回あるので、そちらを見つつまた読み返そう。2018/09/17
ゆのん
83
残すところあと一回となった9月の100分de名著。予習としてテキストを早目だけど読了したので放送を待つばかり。難解な『薔薇の名前』ではあったが、時代背景や隠されたメッセージなどをわかりやすく解説してあり少しではあるが読み解く助けになった。2018/09/19
momogaga
59
読み終わって満足感に浸っています。物語を読む楽しさを改めて教えてくれて、それに付随するパロディの楽しみ方も示してくれた。併せて、記号論を再度学びたくなった。2018/10/13
ひろし
55
かなり前に読んだ名作だが、番組とこの雑誌を見ると自分のその時の自分が読み取れたものがいかに少ないかを痛感した。さすがにエーコは知の巨人だけあって、いろいろな意味合いや考え方が作品に盛り込まれているということを少し理解した。また時間があるときにゆっくり読んでみたい。2018/10/07
Shintaro
53
『薔薇の名前』を読むときは、このテクストを併読するとよい。しかしアドソよ、決して先走るでないぞ。その行為はNETABAREという異端の所業である。当然ながら。2018/09/15