内容説明
ミクロの世界から宇宙、そしてハイテクノロジーに至るまで、この一世紀余りのノーベル物理学賞の業績をたどっていくと、アインシュタインの研究に関連しているものが数多くあることに気づく。後進の科学者たちは、彼の理論をどのようにして、自らの研究成果に繋げていったのか。アインシュタインを主軸に、ノーベル賞受賞者たちを脇に配し、相対性理論をはじめ、数々の新理論に触れつつ、現代物理学で起きたダイナミックなドラマを、人間模様も織り交ぜながら平易に読み解く、異色の科学史。
目次
第１章 ニュートンとアインシュタイン―相対性理論の誕生
第２章 原子、分子の実在―ブラウン運動の理論
第３章 粒子と波の二重性―量子力学の誕生
第４章 非決定論の世界―アインシュタインの抵抗
第５章 物質と反物質―自然界の対称性
第６章 重力場と空間のゆがみ―一般相対性理論の誕生
第７章 宇宙の誕生と膨張―重力場の方程式と宇宙項
第８章 アインシュタインとテクノロジー―レーザーと極低温の世界
著者等紹介
小山慶太［コヤマケイタ］
１９４８年、神奈川県生まれ。１９７１年、早稲田大学理工学部応用物理学科卒業後、同大学院博士課程修了。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。理学博士。専門は科学史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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はとむぎ
13
同じものをみていても、観察者が異なると発想が異なる。よく考えて、よく観察して、セレンディピティを発見したい。2024/01/30
crecsent
0
アインシュタインの凄さがこれでもかってくらい伝わってきた。これが、天才か。 量子力学の本を読む前にこっちを読んでおけばもっと前者が理解できてたのにとか。2011/11/20
にゃ
0
易しい物理学の説明が丁寧に書いてあるけど、ほとんど理解できなかった。なのに、おもしろかった！アインシュタイン以降の物理学は人間の知覚できる範囲をはるかに越えてしまった。もはやファンタジーだと思う。2011/05/25
篁
0
アインシュタインの相対性理論が生まれた時代の物理界の背景から、量子力学とかそれ以降の物理の発展を平易に解説、、、なんだけど、やっぱり最後の方がちょっとよくわからなかった。あほ高校生の限界。 NHKブックス 264P2011/03/22
