NHKブックス<br> オぺラ・シンドローム―愛と死の饗宴

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オぺラ・シンドローム―愛と死の饗宴

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911426
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C1373

内容説明

ド派手な舞台に華麗な衣裳、奇想天外な物語に魂をゆさぶる音楽、そして、湧き出す情念そのままに歌い上げる歌手たちの声―。イタリアで生まれて四〇〇年、オペラは今なお世界で、「最強の総合芸術」「娯楽の王様」として君臨し続けている。そこでは、王侯貴族のような豪華絢爛な気分を味わってもいいし、形式美を楽しんでもいいし、残酷な悲劇の結末に感涙してもいい。オペラに正しい見方はない。いや、あらゆる見方が正しいのだ。「命をかけるべき最高の遊戯」とまで言い放つ偏愛主義者が説く、入名書でかつ極め付きのオペラ至上論である。

目次

第1章 ドン・ジョヴァンニの正体―モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』
第2章 楽壇のナポレオン―ロッシーニ『アルジェのイタリア女』『ランスへの旅』
第3章 歌姫たちの超絶技巧―ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』、ベッリーニ『ノルマ』
第4章 救いのないマッチョ・オペラ―ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』『運命の力』
第5章 主役を操る悪役―ヴェルディ『オテロ』
第6章 極上なる催眠―ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
第7章 「蝶々夫人」と息子の物語―プッチーニ『蝶々夫人』
第8章 完璧なるマニエリスム―R.シュトラウス『ばらの騎士』
第9章 オペラではすべてが許される―ショスタコーヴィチ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』

著者等紹介

島田雅彦[シマダマサヒコ]
1961年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。作家。83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、08年『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。日本文藝家協会理事。現在は法政大学国際文化学部教授も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たくのみ

13
ゲスの極みのなんとかさんが、二股でたたかれていたけど、オペラの世界にはその上を行く、ゲスの極みがいた。その名は「ドン・ジョヴァンニ」。 口説き落とした女性の数は2065人!老婆から乙女まで手当たり次第というすさまじさ。オペラの紹介がわかりやすい。使い回しの多いロッシーニ。共感をよぶ「ルチア」「ノルマ」。ファンタジーなオタク心を揺さぶるワーグナー。蝶々夫人をめぐる日本人観のずれ、そして島田先生の「Jr・バタフライ」。オペラはすべてが許される。なるほど。2016/01/20

禿童子

9
みあさんのご紹介本。モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」をはじめとする代表的なオペラ9作品を詳細に解説するというにとどまらず、島田雅彦の音楽芸術論が展開されているので、終始飽きることなく面白く読めた。特に、島田さん本人がプッチーニの「蝶々夫人」の続編を構想した「Jr.バタフライ」のリブレットを書いていたのは興味深い。ショスタコーヴィチのオペラがスターリンの逆鱗に触れた史実は承知していたが内容はこの本で初めて知った。「日常を忘れさせる音楽的媚薬」「オペラではすべてが許される」など印象に残る言葉が多い。2017/01/17

KAZOO

8
作家で大學教授の先生がこのようなオペラの本を書いているとは思いませんでした。オペラをわかりやすく人間関係など図解にしてくれて説明してくれています。音楽評論家の人にはない説明の仕方で興味をうまく持たせる感じがしました。2014/01/11

はづき

7
オペラマニア、島田雅彦氏のオペラ案内。 まあなんとイカレた話の多いことか。感情移入とか、共感とか、ないよね。できない。日本の古典芸能もそうだけど。 ガイドとしてとても面白い読み物になっているのは流石ですね。以前「彼岸先生」とか好きで読んでいましたが、また読もうかな。 この本は、教育テレビで放映された番組のテキストを元にして加筆されたものみたいだけど、その番組とは、最終回で佐藤しのぶさんと島田さんが乾杯の歌を歌っていた番組かしら。きちんと観ていなかったけど、そこだけ鮮明に覚えてる。緊張しまくってる雅彦さん。2017/01/23

おくりゆう

7
敷居が高そうな印象の「オペラ」の入門書にして島田雅彦氏のオペラへの愛と情熱が伝わってくる一冊。人名は覚えにくいのですが、各オペラのあらすじはとても分かりやすく、オペラの歴史から魅力、楽しみ方を学べる本でした。しかしながら、やっぱり実際に観てみないと、とは思いますし、観たいと思いました。2013/12/01

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