NHK出版新書
青春の上方落語

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  • サイズ 新書判/ページ数 276p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884225
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0276

内容説明

上方を代表する6人の噺家たち。彼らはいかに芸を究めたのか?修業時代の秘話やしくじり話、東京落語とは異なる上方独自の魅力、「四天王」(松鶴、文枝、米朝、春團治)の素顔、「笑い」の最前線で体験した芸談、現代の若者論まで。飄々とした話しぶりの背後から、「芸を教える/教えられる」とはどういうことかが生き生きと浮かび上がる。上方発・人生指南!

目次

第1章 「どんなにどつかれても、おやっさんに付いていこうと思いましたよ」(笑福亭鶴瓶師匠)
第2章 「古典には知恵と工夫が入ってる、崩したらアカン」(桂南光師匠)
第3章 「落語はコミュニケーション中心にできている」(桂文珍師匠)
第4章 「一時間叱られっぱなし、すごい稽古でしたわ」(桂ざこば師匠)
第5章 「落語は額縁芸能、決まった型の中で掘り下げる」(桂福團治師匠)
第6章 「技術ではない、人間の持っているものが伝わるんや」(笑福亭仁鶴師匠)

著者等紹介

小佐田定雄[オサダサダオ]
1952年、大阪市生まれ。落語作家。77年、桂枝雀に新作落語「幽霊の辻」を書いて以降、新作落語の執筆をはじめ、滅んでいた落語の復活や、東京落語の上方化なども手がける。これまでに書いた新作落語は200席以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mitei

106
上方落語って一時期は絶滅の危機にあったことを初めて知った。しかしみなさん非常に独特な人生を歩まれてきたのだなと驚いた。一度落語観てみようかな。2013/12/20

T2y@

23
上方落語界の師匠である方々の、青春・弟子時代噺と、その時代を経験してからこその、師匠として、弟子を育てる事の使命と在り方。 落語口調で噺かけられる文面は、修羅場や苦行も笑いの根太の様に読めてしまう。 その裏側にある熱い思いも。 師弟の在り方以外にも、筋の通し方、空気を読む事 など、諭される事多し。 桂福團治師匠の噺が特に響いた。2014/01/29

ぐうぐう

22
落語とは、つくづく継承の世界なのだと感じる。それは、芸そのもののことだけではない。師弟関係も、そうだ。本書に登場する噺家達は、いわゆる上方四天王の弟子達である。そんな噺家が語る青春時代とは、結局のところ、師匠との日々を語るということなのだ。おもしろいのは、師匠によって、落語の教え方ひとつとっても違いがあることだ。師匠の思想、スタイル、または生き方を、弟子達は師匠となって継承し、今度はその弟子へと受け継いでいこうとする。青春も継承されるのだ。2014/01/20

スプリント

12
すでに確たる評価を確立している大御所落語家たちが駆け出し時代を語っています。2019/05/19

かもい

12
鶴瓶、南光、文珍、ざこば、福團治、仁鶴、各師匠へのインタビュー。タイトル通り主に入門当初について語られている。各師匠の違いや裏話、昭和香る思い出話など、この時代特有の明るさも合間って楽しく読みました。系図や丁寧な注釈など落語初心者にも優しくウレシイ。寡聞にして知りませんでしたが、著者が幽霊の辻や貧乏神を書いたのか。他の著作も読みたく思う。2015/05/11

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