内容説明
空海から良寛、信長から龍馬、相田みつをから小泉純一郎まで。２４人の書を繊細かつ詳細な視点で紹介。余白美や線質、にじみ、かすれにいたるまで、その技法を味わい、書き手の人柄までも自由に想像してみる。書を観て真似ることで、コミュニケーション力・表現力が着実に上達する。書の世界の奥深さを説く入門書の決定版。
目次
第１章 臨書力―「観ること」から「真似ること」へ（「臨書」って何のこと？『風信帖』の世界 ほか）
第２章 古典の愉しみ―王義之から顔真卿まで（王義之の謎；書のスタンダードをつくる ほか）
第３章 和様の愉しみ―『法華義疏』から良寛まで（『法華義疏』のワクワク感；書に魅入られた筆跡 ほか）
第４章 ヒーローたちの書―織田信長から松下幸之助まで（冥界へと誘う信長の書；時代が見えてくる家康の書 ほか）
第５章 個性を育む方法―書で人生を変えるために（正岡子規のセンス；魯山人の吸収力 ほか）
著者等紹介
武田双雲［タケダソウウン］
１９７５年、熊本市生まれ。東京理科大学理工学部卒業後、ＮＴＴに入社。約３年間の勤務後、書道家として独立。ＮＨＫ大河ドラマ『天地人』の題字など、映画や商品の揮毫を多く手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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インテリ金ちゃん
1
多分、「書」を変えて人生が変わった人などなく、人生が変わった結果、「書」が変わっていくのだろう。人生を変えるような「書」との出会いは素晴らしい。2020/04/07
雨巫女。@新潮部
1
《私-図書館》書を真似るってことも、大事なのかもしれない。2016/10/05
フィ
0
単なる技術論だけでなく、「書」というものを極めていく過程や「書」の極みとはどういうものかについても踏み込んで書かれている。後半では、魅力的な人物とその「書」を取り上げ解説が加えられているのも良かった。「書道」を習ってみたくなる。2015/03/22
deerglove
0
『上機嫌のすすめ』を読んだ時にも思いましたが、日本でポジティブシンキングの第一人者といったらこの人になるんじゃないかというくらい明るく前向きになれる本。もちろんNHK出版の新書らしく王羲之から始まる書道の歴史もしっかり押さえられており、読めば誰でも何か筆をとって書かずにはいられなくなる!2013/08/18
スー
0
書道では「臨書」というのがあるのです。 小さい頃習っていた書道教室では大人の人が「臨書」というと古代の文字みたいなものを書いていたので小難しく書くことだと思ってました。 そしたら、臨書とは「観て書く」こと。 ステップ１ ひたすら真似る ステップ２ 書いた人の気持ちになって真似る ステップ３ 書いた人の気持ちになって、新たな文字を書く のだそうです。 そして、人の真似をすると、その人の考え方が見えてくる。 ということで、歴史上の人物の書を紹介しながらどのような人物に観えたかを紹介してくれる面白い本でし2012/08/01
