NHKライブラリー<br> 日本とは何かということ―宗教・歴史・文明

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NHKライブラリー
日本とは何かということ―宗教・歴史・文明

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  • サイズ A6判/ページ数 225p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784140841624
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C1314

内容説明

混沌とする異様な時代を、どう生きるのか。日本人の倫理の課題を思索しながら、歴史、民族問題、人類文明のこと、宗教のことなど、古今往来のさまざまを、痛切な思いで語り合った、最後の大型討論。

目次

第1部 宗教と日本人―自然のなかの神と仏
第2部 日本人の死生観―「天然の無常」ということ
第3部 宗教と民族―なぜ対立を生むのか
第4部 付録1 「道徳的緊張」―司馬遼太郎の文明論(米山俊直)
第5部 付録2 裸眼の思索者(松原正毅)
第6部 付録3 『故郷忘じがたく候』『坂の上の雲』のことなど(山折哲雄)

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞大阪本社文化部に入社、1961年出版局次長を最後に退社。1956年「ペルシャの幻術師」により第8回・講談倶楽部賞受賞。1960年『梟の城』により第42回・直木賞受賞。その後、菊池寛賞、毎日芸術賞、吉川英治文学賞、読売文学賞、朝日賞、新潮日本文学大賞、NHK放送文化賞、大仏次郎賞などを受賞。1993年文化勲章受章。1996年2月12日死去

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年、サンフランシスコで生まれる。6歳の時、家族と共に帰国。母の実家の寺がある岩手県花巻に疎開。東北大学文学部に入学、印度哲学を学ぶ。大学院に進学後、上京。出版社に勤務するかたわら研究生活を送る。駒沢大学助教授、東北大学助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授を経て、同研究センター所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

14
司馬 遼太郎さんは、日露戦争までの日本は正常であったといっている。はたして正常な国家というのが存在するするのか?日本は明治維新の骨組みが、本質的には変わっていない気がする。次の戦争があれば負けない事だろう。死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。あなた(神)がわたしと共にいてくださる。あなた(神)は獅子と毒蛇を踏みにじり 獅子の子と大蛇を踏んで行く。2017/01/01

yakin100

1
1996年に司馬遼太郎が亡くなった後で出版された、いわば追悼本。対話者の一人、山折哲雄は「ライブラリー版へのあとがき」で宗教的な固い感情をもたらす言葉、それが作り出す倫理を失った日本人を嘆いているが、果たしてそれで日本人はいいのだろうか? 個人の生きる核など他人から与えられるものではない。たとえそれが、宗教であっても。いや、宗教ならばなおのことだ。2010/06/09

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