Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

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Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140815458
  • NDC分類 548.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

広告のクリエイティブ・ディレクターとして数々の賞を総なめにした著者、ケン・シーガル氏。1997 年には倒産の危機にあったアップルに復帰したジョブズに起用され、伝説のマーケティングキャンペーン「Think Different」の制作に参画。IBMやインテル、デルなどでも仕事をし、幅広いキャリアをもつ著者だからこそわかる、アップルがこだわった〈シンプル〉という哲学。この〈シンプル〉という哲学をビジネスやクリエイティビティにどう活かすかを解説しているのが、本書です。

■ ビジネスをクリエイティブに成功させるヒントが、ここにある製品そのものと同じぐらい、マーケティングが会社の根幹をなす重要な要素であるアップル。そのアップルの成功の原動力になったのは「熱狂的な
までのシンプルさへの執着」であると著者は提言します。スティーブ・ジョブズがこだわった「熱狂的なまでのシンプル」はいまやアップルのDNAに深く焼きつけられ、世界中にいるアップルの従業員を導き、アップルを世界一のテクノロジー企業へと導きました。ではなぜ、他の企業はこの哲学を真似しようとしないのか。それは、〈シンプル〉を実践することが、簡単ではないからです。しかし著者は、〈シンプル〉は決意と知識があれば誰でも利用することができると言います。本書によってそのスキルを身につけることで、ビジネスのあらゆる場面で役立つのです。先の見えない日本経済において、ビジネスの成功への鍵を誰もが模索する中、本書ではビジネスを成功へと導く、10 の〈シンプル〉の法則を紹介します。

■ 成功へと導く10 の〈シンプル〉の法則とは
本書では、著者にしか知りえない様々なアップルでのエピソードを題材に、インテル、デル、BMW など他の企業で働いた経験からの知見を交え、ビジネスのあらゆる場面に必要な〈シンプル〉の哲学を徹底的に語っています。マーケティングの考え方、イノベーションをいかに生み出すか、組織の生産性をどう高めるか、アイデアを実現させる方法、意思決定の仕方、社内でのコミュニケーションのとり方…。本書で紹介する内容は、変革期におけるビジネス成功の鍵を模索している現在の日本で、マーケティング担当者のみならず、幅広いビジネス分野で成功に導くためのヒントとなっています。

Think Simple目次
第1章 Think Brutal
容赦なく伝える(残酷なまでに正直であることの価値)
第2章 Think Small
少人数で取り組む(有能で小さなグループを信頼する)
第3章 Think Minimal
ミニマルに徹する(余分なムダをそぎ落とす)
第4章 Think Motion
動かし続ける(停滞が複雑さを招く)
第5章 Think Iconic
イメージを利用する(メッセージを象徴するアイコンを選ぶ)
第6章 Think Phrasal
フレーズを決める(一語一語に意味を持たせる)
第7章 Think Casual
カジュアルに話しあう(堅苦しい会議は何も生まない)
第8章 Think Human
人間を中心にする(数字に支配されてはいけない)
第9章 Think Skeptic
不可能を疑う(「出来ない」の犠牲になってはいけない)
第10章 Think War
戦いを挑む(「シンプルさ」は最強の武器)
Conclusion ―――――Think Different(物事をまるで違った目で見る)

■ 著者 ケン・シーガル Ken Segall プロフィール
広告のクリエイティブ・ディレクターとして数々の賞を総なめにし、スティーブ・ジョブズとはNeXT 時代から計12 年間ともに働いてきた。1997 年には倒産の危機にあったアップルに復帰したジョブズに再び起用され、伝説のマーケティングキャンペーン Think Different の制作に参画。また「iMac」を命名したことでその後のアップルの「i」シリーズを生み出だすなど、アップル復活において重要な役割を果たしている。アップル栄光の時代に、グローバルな広告展開を統括しながら、アップルの「トップ100」会議にも出席。また、いくつかの広告代理店のグローバル・クリエイティブ・ディレクターとして、デルやIBM、インテル、BMWなどとも仕事をしたことで、各企業の違いを客観的かつ具体的に比較できる貴重なキャリアを持つ。現在は、大手ブランドのコンサルタントを行うPolymorph という自身の会社を経営。著者サイト(http://kensegall.com/index.html)のほかに、テクノロジーとマーケティングについてのブログ Ken Segall's Observatory(kensegall.com/blog)およびアップルを題材にした風刺ニュースブログScoopertino を運営している。

■ 監修者 林信行 Nobuyuki Hayashi プロフィール
フリーランスIT ジャーナリスト兼コンサルタント。70 年代からパソコンに興味を持ち、90 年代から取材と執筆活動を続ける。スティーブ・ジョブズ復帰や初代iPod発表も直に取材した。アップルやグーグルの企業動向の分析をはじめ、ブロードバンド化やブログ、SNS といった新トレンドにも早くから注目、近年はグローバル化への対応を迫られる日本企業に、アップル、グーグルやシリコンバレーの起業家の考え方やノウハウを伝えている。主な著書に『ジョブズは何も発明せずに生み出した』(青春出版社)、『iPhone ショック』(日経BP)、『スティーブ・ジョブズ』(アスキー)、共著に『アップル・コンフィデンシャル2.5J』(アスペクト)、『アップルvs. グーグル』(ソフトバンク)、監訳にリアンダー・ケイニー著『The Cult of Mac』(エスアイビー・アクセス)など多数。

内容説明

著者にしか知りえないさまざまなアップルでのエピソードを題材としながら、「シンプル」という哲学を、核となる10の要素に落としこんで紹介する。

目次

Introduction シンプルの杖
第1章 容赦なく伝える
第2章 少人数で取り組む
第3章 ミニマルに徹する
第4章 動かし続ける
第5章 イメージを利用する
第6章 フレーズを決める
第7章 カジュアルに話しあう
第8章 人間を中心にする
第9章 不可能を疑う
第10章 戦いを挑む
Conclusion Think Different

著者等紹介

シーガル,ケン[シーガル,ケン][Segall,Ken]
広告のクリエイティブ・ディレクターとして数々の賞を総なめにし、スティーブ・ジョブズとはNeXT時代から計12年間ともに働いてきた。1997年には倒産の危機にあったアップルに復帰したジョブズに再び起用され、伝説のマーケティングキャンペーンThink Differentの制作に参画。また「iMac」を命名したことでその後のアップルの「i」シリーズを生みだすなど、アップル復活において重要な役割を果たしている

林信行[ハヤシノブユキ]
フリーランスITジャーナリスト兼コンサルタント。70年代からパソコンに興味を持ち、90年代から取材と執筆活動を続ける。スティーブ・ジョブズ復帰や初代iPod発表も直に取材した。アップルやグーグルの企業動向の分析をはじめ、ブロードバンド化やブログ、SNSといった新トレンドにも早くから注目、近年はグローバル化への対応を迫られる日本企業に、アップル、グーグルやシリコンバレーの起業家の考え方やノウハウを伝えている

高橋則明[タカハシノリアキ]
翻訳家。1960年生まれ。立教大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

167
アップルはシンプルという非常に難しいことに果敢に挑戦した結果今の社風があるし、革新的なものを生み出せるのだと実感。私もアップル製品をいくらか持っているが他社品と比べて出来るだけ無駄を省きたい思想を感じるものが多いなと思った。スティーブ・ジョブズがいなくなった今後はどうなるのか注視したい。2014/11/09

徒花

135
まあまあ。アップルの広告戦略家が書いた思考法の本で、全体的にスティーブ・ジョブスがどういうものの考え方をしていたのかということをまとめた一冊。エピソードはおもしろいものは多いけれど、文章自体はちょっと冗長に感じる部分も多い。シンプルさは確かに強力な武器ではあるけれど、なかなか使い勝手が難しく、だからこそなかなかアップルのマネを他の企業はできないのだろうなあ、と。カジュアルに考える、のところはまぁまぁ面白い。2020/03/01

hisato

63
Appleで実践されている物事の単純化(とでも言うんでしょうか)について、その根幹となる考え方や逸話などがひたすらに書かれてます。原文が英語のためか、表現にちょっと癖がありましたが、文章自体は分かりやすかったので、面白く読めました。仕事してる人であれば、「分かるけど、...」と言い訳が出てきそうになるところ多々ありです。きっと装丁や内容も著者がその考え方を貫いてるんだろうなぁというものになってました。再読する価値ありですね。2017/02/04

ハッシー

55
★★★★☆ 伝説のマーケティングキャンペーンThink Differentや、iMacを始めとする「i」シリーズの生みの親でもある広告クリエイターが「シンプル」という哲学を紹介した一冊。アップルが倒産の瀬戸際から劇的な復活を遂げた舞台裏を解き明かしながら、「シンプル」哲学を実践する10の考え方を紹介している。シンプルは一見簡単そうに見えるが、それを実践するのは非常に難しい。物事をシンプルにするは、玉ねぎの皮を剥くように、何度も何度も本質を問いただす必要がある。次は原文で味わってみたい。2020/11/24

Y2K☮

39
iPhoneを使い始めた。ゆえに本書の掲げるアップル哲学が初読時よりもリアルに感じられる。競合企業をこれでもかと論理的にディするのはお国柄or社風? ともあれプロジェクトにおける複雑なプロセス、知性を装う難解な表現、分厚い書類、多過ぎる選択肢、そして大人数の冗長な会議に関しては全く同意見。シンプル=簡単に非ず。むしろ複雑にするよりも努力を要する。その過程では常に不可能を疑う。他者のノーを安易に認めず、自らも軽々しく口にしない。率直明快迅速。何よりも世界を変えたい情熱。ジョブズが坂本竜馬や織田信長と重なる。2017/04/24

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