内容説明
坂本龍馬は、幕末維新期に生きたヒーローとして、誰もがその名を知っている存在である。しかし、これまでの龍馬は過度に美化されて扱われてきたきらいがある。そうした虚構のベールをはがし、人間・坂本龍馬の真の姿を浮き彫りにする。
目次
第1章 龍馬と剣
第2章 龍馬と海
第3章 龍馬と革命
著者等紹介
山村竜也[ヤマムラタツヤ]
1961年東京都生まれ。中央大学卒業。歴史作家。NHK大河ドラマ「新選組!」(2004年)および「龍馬伝」(2010年)の時代考証を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃんちゃん
1
NHKの時代考証担当の方だけあって、史実に基づき冷静に分析されています。龍馬はドラマティックに描かれがちなので、かえって淡々とその人となりがあらわされているのではと思いました。龍馬に係る人たちに関する記述も多いので、歴史に明るい史実を求める人向きかな?2009/12/19
Yukihiro Ikeda
0
たった150年前とは思えない歴史が描かれている。龍馬が土佐の郷士に生まれてから、自らの夢を実現するために周りの人や藩を巻き込んで、大政奉還を実現させ、新しい世の幕開けまでを描いた龍馬の生涯。龍馬伝を見ていた人はキャストを想像しながら読むとイメージしやすいかも。余談だが、半沢直樹では常務を演じていた香川照之からは想像し難い配役の岩崎弥太郎だ笑2013/11/10
かっちゃお
0
脱藩浪士が長州と薩摩をつなぎ合わせ、日本に海軍を作るなど人の仕業でなく、やはり龍なのだろうか。龍馬がもつ魅力に見せられた有力者や仲間が今の日本を作ったのだろう。2010/09/12
nan
0
分かりやすく、読みやすい歴史書。史実は、小説のようにドラマチック。。2010/03/11
イグ
0
おもしろい小説というよりも、確かな参考文献・資料により、龍馬像に迫った作品。歴史が好きな人向けかな。脚色や誇張が無いので、龍馬を知らない人には、先入観なく龍馬の人柄が分かると思う。2010/01/31