内容説明
見る人を夢見心地にさせてくれるのがアールヌーヴォーの魅力。人気のエミール・ガレとドーム兄弟の、その緻密で幻想的な世界に近づくツボをご案内しましょう。
目次
「美の壺」を探しに―アールヌーヴォーのガラス
アールヌーヴォーを育んだ世紀末ヨーロッパ
アールヌーヴォーの広がり
1のツボ 花や虫より素地が主役
2のツボ 光がつくるいくつもの顔
3のツボ 小品でドームに並ぶものなし
コラム
達人のことば エミール・ガレを読み解く―鈴木潔
名品の見られるところ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千尋
11
『美の壷』の本*この本ではアールヌーヴォーのガラスについて詳しく書かれています**アールヌーヴォーは植物や自然をモチーフにしており、ガレの作品はとても魅力的で幼い頃から私も大好きです**2010/12/27
遠い日
9
ガラスの器が好きです。ガレは美しいがどこか不穏な、気持ちをぐらぐらさせられるような印象が、いつも拭えず。個人的にはドーム兄弟の作品の方が好み。2019/12/13
m
7
意外と癖になるこのシリーズ。写真が多くすぐに読み切れるのが良いところ。アールヌーヴォーのガラスといえば真っ先にエミール・ガレが思い浮かぶが、個人的にはドーム兄弟のデザインのほうが好き。量産型のもので全然いいので一つ手元に欲しい。2016/08/27
ふみすむ
4
エミール・ガレとドーム兄弟の作品を通して、アール・ヌーヴォーのガラス工芸を鑑賞するポイントが紹介されている。ガラス工芸の見方が少しわかるようになった。 色彩豊かに表現された自然主義的な主題という点でガレとドームは共通しているが、象徴主義の影響を受けたガレの作品が重厚でときに大胆なデザインであるのに対し、ドームの作品は印象派を思わせる明朗さと季節感があふれるデザイン。2013/11/26
海老庵
3
大好きなアールヌーヴォーのガラス器特集。エミール・ガレとドーム兄弟の技法とその精神性について簡潔にまとめられた良い入門書。2009/01/16