内容説明
病気を治すはずの病院で感染する―それは人間にとって、理不尽なことではないのか?こうした一般の疑問に対して、常に最前線に立ち、日本の感染症対策をリードしてきた著者が、知られざる院内感染の実態を解き明かす、渾身の書き下ろし医学エッセー。
目次
第1章 「院内感染対策」と私(私が経験した院内感染対策の教訓;ICTの活動 ほか)
第2章 「院内感染」とは何か(院内感染の定義;感染症を理解する ほか)
第3章 院内感染を起こす微生物(MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
VRE(バンコマイシン耐性腸球菌) ほか)
第4章 これからの院内感染対策(インフェクション・コントロールチーム(ICT)の必要性
標準予防策と感染経路別予防策 ほか)
著者等紹介
太田美智男[オオタミチオ]
1946年、長野県生まれ。名古屋大学医学部卒業。現在、同大学大学院分子病原細菌学教授。国立大学医学部附属病院感染対策協議会事務局長
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