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自決 こころの法廷

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140806197
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

敗戦の夏、暁闇さらに深し。一家で自決を選んだ沖縄出身の陸軍大佐の足跡を辿り、戦闘で命を奪うだけでなく、こころを追い詰めてゆく戦争の残酷さを鮮やかに描き出す書き下ろしノンフィクション。

目次

一升は十合
戦火の洗礼
現地帰還報告
情の厚さ
中国戦線
ガダルカナル島の当番兵
沈黙
新しい任務
小石川区大原町
スローガン「米鬼鏖殺」
しのびよるもの
秘めた心
ポツダム宣言
最後の夏
別れ
遺したもの
消えた子供たち

著者等紹介

沢地久枝[サワチヒサエ]
1930年9月東京生まれ。四歳のとき満州(現在の中国東北部)へ一家で移住、十四歳のとき吉林市で敗戦。引揚げ後、1949年中央公論社に入社、1954年早稲田大学第二文学部日本文学科卒業。1963年「婦人公論」編集次長を最後に退職。五味川純平氏の『戦争と人間』資料助手をへて、独立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

34
○戦争に負けた時に多数の軍人が自決しましたが、軍人にとり祖国を亡国にすることが如何に耐えがたきことなのかが伝わります。しかし家族を連れていくことは当人や当時の状態が理解しきれていないのでわからないままでした。丁寧に取材を重ね書かれていると感じました。2023/06/16

mimm

3
敗戦を境に次々報じられた軍人たちの自決事件。その中にひっそりと隠れるような軍人一家の自決。そのある一家の「死」に至る道を辿る。戦場での悲惨な兵の死。高名な軍人たちの自決は決して犠牲にした国民に向いてなく、ともすれば自己満足じゃないという気もしないでもない。戦争を回避しつつ、国を良いほうへ導いてくれる政治家はいなかったものか。現在進行形で考えてしまう一冊でした。2018/02/21

sumjin

2
1945(昭和20)年9月2日ミズーリ号船上で降伏文書に調印。翌3日明け方にかけて、妻、小四、小二の娘と共に自決した男、親泊朝省(おやどまりちょうせい)。陸軍大佐、沖縄県出身。生い立ちまで遡り、自決の因を問う。2010/12/30

Translater#6

1
歴史の激しいうねりの中を戦い抜いて来られた方々の言葉と、それをひたすらに拾い、編み上げていった著者の丹念な仕事。それらに裏打ちされたこの国の未来に対する深く、熱き思いを前に、いま、私達の有りようが問われている。2021/03/28

田九七

1
東天将に白からむとして暁闇最も深し... 2021/03/10

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