内容説明
日本人を日本人として決定づけている文化。この文化を生み出したルーツはどこから来たのであろうか。現在考えられている3つのルート、そして騎馬民族説を紹介する。また古代史へのロマンをかきたててくれるのが邪馬台国である。邪馬台国の謎を解く唯一のオリジナルな文献は、『魏志倭人伝』の中のわずか2000字足らずの記述でしかない。この限られた情報から邪馬台国の核心に迫ってみよう。
目次
日本人はどこから来たか(日本人のルーツをたどってみると;出土品からみた文化の渡来ルート;古動物からみた古代日本;照葉樹林文化帯)
騎馬民族がやって来た(センセーションを呼んだ論文;騎馬民族征服王朝説への反論;船からみた騎馬民族国家;日本在来馬が生き残るまで)
邪馬台国はどこだ(2千字の記述から真実を読む;乱立する邪馬台国候補地;古代人のものさし―『魏志倭人伝』の里程を考えるために)
卑弥呼の100枚の鏡(100枚の鏡の一枚から謎を探る;倭人と銅鏡;邪馬台国の外交;『魏志倭人伝』にみる卑弥呼像)