NHK俳句
NHK俳句 女性俳句の光と影―明治から平成まで

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  • サイズ A5判/ページ数 174p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784140161647
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0092

内容説明

忘れてはならない女性俳句の歴史がある。平成の俳句界に受け継がれた力の源はどこにあるのか。

目次

第1章 女性俳句とその時代(杉田久女の登場と終焉;男社会と女性俳句―「職業婦人」と「台所俳句」;こころの風景を詠んだ女性俳人;新興俳句と戦時下の俳句 ほか)
第2章 忘れえぬ女性俳句・女性俳人―味わってほしい出会いのよろこび(竹下しづの女の「苺ジャム」;及川貞の八月;中尾寿美子・清水径子の変身願望;桂信子の『月光抄』 ほか)

著者等紹介

宇多喜代子[ウダキヨコ]
1935年、山口県生まれ。「獅林」の遠山麦浪、前田正治に師事、のちに桂信子に師事して「草苑」の創刊に参加。1978年より同誌の編集長を務める。2006年より現代俳句協会会長。1999年~2000年度「NHK俳壇」選者。2005年~2006年度「NHK俳句」選者。第29回現代俳句協会賞、第35回蛇笏賞を受賞。2004年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

16
女性俳句というと4Tで語られる光の、中村汀女、星野立子、橋本多佳子、三橋鷹女と影となった忘れられた俳人もいるのだった。杉田久女は影とは言い難いが、「台所俳句」というような「ホトトギス」の投稿欄から出てきて有名になると虚子によって「ホトトギス」を除名されてしまう。その代わりに出てきたのが中村汀女という「台所俳句」の人だった。ただ宇多喜代子は「台所俳句」を悪しきものというよりは、当時は台所が女性の居場所であり、そこから発信しなければならなかったと肯定する。それでも時代の影に隠れてしまった女性俳人を追っていく。2023/08/27

てくてく

4
女が句会に行くことが難しく、「お参りに」と言い訳しなければならなかった時代、厨俳句と一段下の様に見られていた時代、そのあたりから現代にいたるまでの女性俳句を概観している。主だった有名女性俳人だけではなく、国際結婚をして海外に住む女性の俳句、老いに関する俳句なども紹介されていて楽しかった。「充分に老いて蓬に変身す 中尾寿美子」2016/04/17

豆ぐみ

1
文章も分量も読みやすく、かつ勉強になる。面白かった。2018/04/02

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