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群雲に舞う鷹

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140055694
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日露戦争、知られざる傑物第二軍司令官・奥保鞏その苦闘の生涯。佐幕派の小倉藩出身で、耳が不自由な奥は、圧倒的に不利な逆境の中からも、自身のやるべきことを全うし、過去の恨みを超えて小倉人から日本人へと脱皮していく。近代国家誕生という激動の時代に、戦い続けた男の人生を描く。

著者等紹介

秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年北九州市に生まれる。活水女子短大卒。大学時代には司馬遼太郎を研究。2002年春『歳三往きてまた』で衝撃的デビュー。新選組ファンのみならず歴史小説読者からの高い評価を得る。同年秋『獅子の棲む国』を発表、その筆力に賛嘆の声が拡がる。以降、気鋭の女流時代小説家としての地歩を固める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

43
日清・日露戦争記。奥大将の活躍を 田山花袋と岡本綺堂がルポするという方式をとっている。それはそれで 面白いとは思うが 必ずしも成功とは言えない様な気がする。兎に角 此処でも机上の空論を振りかざすお偉いさん達がおり 戦場で奥大尉は部下である兵士の命を守れず 数千人の兵士がある意味無駄に散って行く。「事件は現場で起きている!」とは いつの時代にも共通事項なのだろう。結局 現代も 被害を受けるのは 普通の人々で、机上の空論とまでは言わないが自分達に都合の良い案を策し 失敗しても責任を取らないお偉いさん達. 泣2017/07/28

maito/まいと

2
もったいない1冊。立見尚文と並んで幕末での幕府軍出身でありながら大将として、明治の時代を生き抜いた奥保鞏。彼の生涯を描いた小説ではあるが、幕末や明治初期といった彼の前歴が薄いことと、田山花袋、岡本綺堂など、第3者からの視点を利用したことで、当の本人(奧)が掘り下げられていないのが惜しい。魅力的な素材や、斬新な構成など、見るべきポイントは多いのだが・・・2010/11/29

Kyouji Karino

1
薩長以外の出身で、帝国陸軍元帥まで上り詰めた奥保鞏を中心にした、日露戦争前後の物語。従軍記者として戦地に赴いた田山花袋、岡本綺堂の眼を通した奥の人物像、史上まれに見る消耗戦の空しさも含め感じるところは多い。2016/05/24

titose

0
イマイチのりきれないまま流し読んでしまった。とりあえず…まず地図が欲しい。2010/11/03

ぎすけ

0
奥保鞏という、幕末の小倉藩で長州と戦い敗れ、その後、日清・日露戦争で軍才を発揮した人物の日露戦争記を、田山花袋、岡本綺堂などの文人の眼を通したという形で書いている。幕末の奥大将をもう少し書いて欲しいという気持ちもあったが、話のまとまりからすると、この形が良かったのかもしれない。できれば別冊で、小倉藩の幕末を書いてもらいたいと思う。2010/10/11

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