一葉舟

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140054673
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

明治という近代化の大海原に、一人漕ぎ出だす一葉の決意と苦悩。新たなる樋口一葉像の誕生。

著者等紹介

領家高子[リョウケタカコ]
1956年、東京向島に生まれる。両国高校から、東京外国語大学ドイツ語科に学ぶ。ロスで生活ののち、帰国。1995年、『夜光盃』(講談社)を、つづいて、『ひたくれない』、『八年後のたけくらべ』を刊行。舞踊劇の創作等にもたずさわる。2001年、『九郎判官』を刊行、同書は、泉鏡花賞候補となる。現代の芸者を主人公とした長編『向島』『墨堤』『言問』(ともに講談社)を出版し、硬質な文体と抒情性は、高い評価を受けた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoriction@感想は気まぐれに

11
あの雪の日。桃水が夏子を帰さなければ、いまの樋口一葉はなかったのかな。夏子の想いは、やはり桃水にあり、あの雪の日にあるのか…。悔いと諦めと、貧しさと家族と。夏子の一葉という舟は、本当のところ何処を目指していたのだろう。本当は、舟など漕ぎたくなかったのか。夏子として、女として、生きたかったのかも。だけど、夏子から作家「一葉」を取ったら、何が残ったか。様々な葛藤、夏子としての葛藤がとりとめもなく描かれる。邦子と母たきの葛藤も。一葉サロンに集まる文壇の人々の思いなど、作者も言うように自らが本当に楽しんだ作品。2013/03/04

ばな

0
書きたいことはなんとなく分る気もしますが、どうも全体的に焦点が合っていないというか、ピンとこない作品でした。男性文学者の描き方がとても表面的。2011/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/405161
  • ご注意事項