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時宗〈巻の3〉震星

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140053515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

亡き父・時頼の後継者として、時宗はその遺志を受け継ぎ国を一つにまとめるため、兄の時輔をはじめ北条一族や安達とともに、幕政に異を唱える将軍を更迭することに成功する。だが時を同じくして、大陸を席巻する蒙古の皇帝クビライから、服属を求める国書が日本に送られてきた。第八代執権となった時宗は、幕府の威信と武士の意地を賭け、かつてない最強の敵との戦いに臨む。2001年NHK大河ドラマ原作。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年、岩手県生まれ。早稲田大学商学部卒業。1983年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、1986年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、1987年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、1992年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞。『炎立つ』ほか著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

51
読みどころはおそろしく強大な敵である蒙古からの国書が来たことにうろたえ、ああでもないこうでもないと対応を決めかねる国の中枢の姿と覚悟を決めた時宗の姿の対比。蒙古の使者とは形ばかりのもので、結局は隷属を迫り、さもなくば戦をしかけられるのが明白なのに、厳しい現実から眼をそむけようとする者がおり対応が定まらない。外交は国防の覚悟と軍備をはじめとした国力を背景としなければ意味をなさない。戦争はこちらが望まなくとも相手国の意向ひとつで、相手国に見くびられて始まるものだと知らねばなるまい。現代にも通じる史劇であろう。2023/03/17

Hiroshi Takeshita

1
会話で進んで、心理描写がない。様子を示す描写も最低限。史実をおさえながらも、動機にフォーカス。独特な進め方だが、とても面白い。漫画的だとも言えるが、わかりやすいのは、人物がきっちり描かれて、会話の齟齬が出ないようにしているから。ドラマの方は史実ベースで変えたようだが、おそらく原作の面白さの方が勝っているだろう。日蓮の処刑の下りなどは見事。日蓮の描き方なども見事。怒りをエネルギーに変える様は彼の遺したモノからも容易に結びつく。そこに違和感ないのは歴史物を書く上で大切。この人、推理モノも書いてるが、納得。2022/01/14

naoto

0
3.0 元寇までのつなぎ話2014/05/11

星落秋風五丈原

0
いよいよ蒙古の使者がやってくる。若き執権となった時宗には嫡子が誕生するが、都では兄時輔が謀反に荷担していたという噂が。時輔は自らを死んだことにして蒙古に渡ることを決意する。ここで桐子も登場し、足利の娘である事を知っている2004/11/23

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