出版社内容情報
1487年、神の証しを隠したと書き残し、一人のユダヤ人が火刑となった。手紙を託されたユダヤ、イスラム、キリスト教徒の三人は、神の存在を求め、動乱のスペインを巡る。構想30年、著者入魂の歴史ミステリー。
内容説明
1487年、スペイン統一を目指すイサベル女王のもと、一人のユダヤ人が異端の罪で火刑となる。彼は友人のユダヤ教徒エズラに手紙と暗号文を残した。どんな聖典にも記されていない至宝を隠したと。イスラム教徒のイブン・サラグ、キリスト教徒のバルガスとともに、暗号を解読しながらイベリア半島を巡るエズラの前に異端審問長官トルケマダが立ちふさがる。苦難の末に、三人が手に入れた至宝とは…。大航海時代目前のイベリア半島を舞台に繰り広げられる壮大な歴史ミステリー。