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ホメオボックス・ストーリー―形づくりの遺伝子と発生・進化

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  • サイズ A5判/ページ数 313,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130602112
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C3045

出版社内容情報

ヒトからハエまで、すべての高等生物の体は、ホメオボックスとよばれる同じ遺伝子群によって制御されている。生命の驚異の世界に新たな地平を拓いたこの大発見は、いかにして達成されたのか。発見者みずからが研究の委細を語り、生命科学研究の最前線をいきいきと描きだす。カラー口絵八頁。

内容説明

奈良の大仏殿につくられた8本肢のチョウは何を暗示しているのか?京都賞受賞の科学者が描く、スリルと興奮に満ちた科学研究の最前線。

目次

遺伝子の古代言語
発生を理解する鍵―ホメオティック遺伝子
遺伝子のクローニングとホメオボックスの発見
胚はどのようにしてできるのか?
秘密は卵のなかに
濃度勾配から縞模様へ
マスター制御遺伝子
分子レベルの相互作用
エンハンサー検出法と標的遺伝子のハンティング
神経系の回路形成
形態形成と決定転換
ホメオティック遺伝子の進化における役割
眼の発生と進化

著者等紹介

ゲーリング,ワルター・J.[ゲーリング,ワルターJ.][Gehring,Walter J.]
1939年スイス・チューリッヒ生まれ。チューリッヒ大学卒業。エルンスト・ハドロン教授のもとで発生遺伝学を専攻。チューリッヒ大学助手、イエール大学準教授などを経て、1972年よりスイス・バーゼル大学教授。ヨーロッパ分子生物学連合総書記。国際発生生物学会会長。理学博士。スイス、ロンドン、米国、スウェーデン、フランス、ドイツ、ヨーロッパの各科学アカデミーの会員。オットー・ネーゲリ賞、ワラン・トリーニアル賞、アルバート・ワンダー賞、シャルレ=レポールド・マイアー賞、ルイ・ジーンテ医学賞、ギルドナー財団国際賞、ポール・ウィンターバート賞、マーチ・ダイム賞、ランストレーム・メダル、オットー・ワールブルグ・メダル、メンデル・メダル、ニューコーム・クリーブランド賞、カール・フリッシュ・メダル、京都賞を受賞

浅島誠[アサシママコト]
1944年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。「卵から親への形づくりにかんするオーガナイザーの研究」に魅せられて、この道に進んだ。現在は、実験形態学から分子発生生物学まで幅広く研究している

辻村秀信[ツジムラヒデノブ]
1951年生まれ。名古屋大学大学院理学研究科修士課程修了。理学博士。現在、東京農工大学農学部助教授(応用生物科学科)。専門は発生生物学

黒岩厚[クロイワアツシ]
1953年生まれ。東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。薬学博士。1981‐84年ゲーリング研究室に所属。現在、名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻教授。専門は発生生物学

倉田祥一朗[クラタショウイチロウ]
1963年生まれ。1990年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。薬学博士。1995‐98年ゲーリング研究室に所属。現在、東北大学大学院薬学研究科助教授。器官アイデンティティ決定機構と自然免疫における異物認識機構を研究している。2000年、カール・フリッシュ・メダルをゲーリングと共同受賞
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感想・レビュー

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thinkeroid

1
長いこと積んでしまっていたが、倉谷先生の新書『形態学』を読んだことで問題意識を共有することができ、この本の理解にも役だった。発生遺伝学の研究プロジェクトを指揮するリーダーの目からの逡巡と、gain of functionやエンハンサートラップ法などの新しい概念・手法の生起する瞬間のドラマを描いていて生々しい。2016/06/11

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