出版社内容情報
適切な経済政策を実施するために必要な景気動向の正確な把握はいかになすべきか.景気判断のベースとなる複数の経済指標を検証し,経済実態をより的確に判断するための景気指標のあり方を追究する.
内容説明
本書は、東京経済研究センター(TCER)と日本経済研究センターの共催で1997年7月以来定期的に開催されてきた「景気日付研究会」における研究成果の一部を、2002年2月に道後温泉で行われた「TCERコンファレンス(旧逗子コンファレンス)」における報告論文を中心にまとめたものである。
目次
第1部 景気循環の基礎知識(日本の景気循環―1990年代に何が起きたか;景気動向の判断;景気動向のモデル分析―バブル崩壊後の景気変動;系期循環:理論と予測の間)
第2部 景気判断モデルと景気予測(確率的な景気指標の有用性;政策と景気局面;いくつかの名目GDPの先行指標;景気指標としての月次GDP;景気指標としての株価)
第3部 景気指標の新たな展開(四半期GDP統計の「政治経済学」―2002年8月新推計移行をめぐって;景気判断とGDP統計;景気指標の不確実性―Real‐TimeデータによるGDPギャップの推定;景気循環の国際的波及―アジア・太平洋諸国における実証分析)