出版社内容情報
国際的な経済の不安定化の状況のもと,市場と制度の関係が問われている.本書は,生産要素の市場化の限界に,制度やルールの発生根拠をとらえ,国民国家と世界市場の軋轢まで視野に入れ,制度設計の基本的視点を示す.現代世界の構造変化の本質に迫る挑戦の書.
内容説明
現代世界の構造変化の本質に迫る!生産要素の市場化の限界に制度やルールの発生根拠を探り、制度設計の基本的視点を示す。
目次
第1章 市場的領域と非市場的領域―所有論のダイコトミーを越えて
第2章 自己決定権と共同性―西欧近代思想のアポリア
第3章 私的所有権の確立過程と社会編成原理―西欧近代における自由主義と民主主義
第4章 情報と取引費用―所有権と社会制度
第5章 企業組織と制度分析
第6章 「制度の構造」と制度比較
第7章 自由主義理念と覇権国の政治経済学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
睡眠学習
1
まだ真面目に研究をしていた頃の金子勝の著書。 既存の経済学の理論について批判を繰り返していて、私の経済学に対する違和感と深くにも一致してしまう点はあった。ただ、批判だけで終わっていてだから何?という印象を与えてしまうのは現在のツイッターでの彼のスタイルと特に変わっていないのかもしれない。 一番印象的なフレーズとしては、日本企業の雇用のあり方について向けられた「自分が他人に穴埋めされてしまうことを避けるには、自分が絶えず他人の穴埋めをできるようにならなければならない」という言葉。2020/05/30
k.shin
0
難しかったわ〜2010/04/06