清末中国における日本観と西洋観

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  • サイズ A5判/ページ数 304,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130261203
  • NDC分類 222.06
  • Cコード C3022

内容説明

本書は、一般に洋務運動期と呼ばれる1860年頃から90年代初頭までの中国において、清朝の官僚たちが日本と西洋をどのように眺めたかという問題を、これまでの研究ではほとんど論ぜられていない事例に即して検討し、この時代の政治・思想情況を文人官僚の対外観という視角から捉え直そうとするものである。

目次

第1章 同治年間における清朝官僚の日本観―李鴻章を中心として(日清条約交渉開始以前の日本観;日清修好条規締結交渉時の日本論;日本の対外進出をめぐって)
第2章 郭嵩〓の中国論と西洋観・日本観(アロー戦争;中国対外関係史論―『綏辺徴実』;渡英前における西洋政教論;駐英公使期における西洋観―西洋「政教」の発見 ほか)
第3章 1880年代末における清朝遊歴官の外国事情調査(遊歴官派遣の経緯と結果;洪勲の北欧南欧調査;繆祐孫のロシア調査 ほか)

著者等紹介

佐々木揚[ササキヨウ]
1948年京都市に生れる。1971年東京大学文学部卒業。1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、佐賀大学文化教育学部教授。主要訳書に『19世紀末におけるロシアと中国―「クラースヌィ・アルヒーフ」所収史料より』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所「東アジア史資料叢刊」第1輯、巌南堂書店、1993年)
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