出版社内容情報
近代日本の地方自治・地方財政について,多くの注目すべき問題を提起し研究をリードしてきた著者が,その主要な論考を集大成して,明治初期から戦後改革まで,日本の地方自治がかかえた構造的問題性とその段階的展開を,地方の実態に即して解明する.
目次
第1章 地方自治制の成立
第2章 初期帝国議会下の民党運動―福島県地方の実態
第3章 日清「戦後経営」と地方財政
第4章 地方自治制の確立―行政村の定着を中心として
第5章 昭和恐慌と地方財政―農村財政を中心として
第6章 戦後地方財政改革の意義
第7章 農村財政の展開(1890―1953年)―埼玉県比企郡高坂村の事例