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残響の中国哲学―言語と政治

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  • サイズ A5判/ページ数 262,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130101042
  • NDC分類 122
  • Cコード C3010

内容説明

荘子、朱子学、魯迅、ポーコック、アーレント、レヴィナス…言語と政治をめぐる古今の思考に分け入り、他者の声の響きに耳をすます。中国哲学を脱構築する企て。

目次

1 言語と支配(正しい言語の暴力―『荀子』;どうすれば言語を抹消できるのか―言尽意/言不尽意論;オラリテの次元―『荘子』 ほか)
2 起源と伝達(文学言語としての陰喩―劉〓(きょう)『文心雕龍』
他者への透明な伝達―朱子学
古文、白話そして歴史―胡適)
3 他者の声(公共空間と語ること―ハンナ・アーレント;誰が他者なのか―エマニュエル・レヴィナス;速朽と老い―魯迅)

著者等紹介

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年高知に生まれる。1987年東京大学法学部卒業。1991年東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程中途退学。東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はるたろうQQ

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増補新装版で読む。全部を理解できた訳ではないが、孟子や儒教をこのように魅力的に解釈できるとは思わなかった。即ち私達は「転変きわまりない世界に生きる」しかない。墨家の「善なる神性が創造した条理ある予測可能な世界」という見方には立たたない。そして良いものであれ悪いものであれ、生じた出来事を受け入れながら、この世界を少しでもよい方向に変える努力をするためには強い規範ではなく、弱い規範の礼によるしかない。私達にできることは礼の実践を通じて不安定で多元的なこの世界を「わずかでも調和的なものに変化させること」である。2024/04/16

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