出版社内容情報
人間と死体(養老孟司),日本における死の観念(佐藤正英),日本神話にみられる生と死(神野志隆光),生と死の関係論(清水博),インド思想における輪廻(江島恵教),細胞社会における生と死(井尻憲一),植物細胞の生と死(小野寺一清),生と死の多様性(高橋景一),文化システムとしての死(山下晋司),刑法における生と死(山口厚)
目次
1 人間と死体
2 日本における死の観念
3 日本神話にみられる生と死
4 生と死の関係論
5 インド思想における輪廻
6 細胞社会における生と死
7 植物細胞の生と死―動物細胞との対比から
8 生と死の多様性―動物学の立場から
9 文化システムとしての死―死の豊かさの復権
10 刑法における生と死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIRACLE
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東京大学による1991年度の公開講座「生と死」の書籍化。著者に名前のある有馬朗人は、一切、関わっていない(名義貸し)。残念ながら、現代日本における生と死を考える上で、参考となる講義はなかった。養老孟司も講義を行なっているが、30年も解剖した因果なのか、トンチンカンな議論を展開していて、自分自身が「バカの壁」を築いている。唯一の例外は、江島恵教「インド思想における輪廻」で、インドの生と死のあり方を論じた上で、日本の仏教は、生と死の問題に対して、理論的に無防備である、と喝破している。2015/02/24
Hazuki Hasegawa
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9名の方の講座が収録されていましたが、私が読んだのは、養老孟司教授と清水博教授の部分。実際に講座を聴きたかったです。2013/05/31