内容説明
千三百年の歴史をもつ岐阜・長良川鵜飼いの最中に、観覧屋形船で男女のカップル―エリート会社員とクラブのママが意識不明になった。二人は強力な睡眠薬を服用し、女は死亡、男は一命を取り留めた。二週間後、東京台場のホテルで、やはり男女が睡眠薬を飲み、著名なエコノミストが命を落とし、女が助かるという事件があった。生存した男女はそれぞれ「心中だった」と主張した。警察はこの「心中事件」に計画的殺人の匂いをかぐが、二件をつなぐ接点・動機が見いだせず、当事者の証言を覆す証拠をつかめない。迷宮入りを覚悟した時、十津川警部が驚愕の推理を披露する。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。63年オール讀物推理小説新人賞「歪んだ朝」で推理作家としてデビュー。65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。81年『終着駅殺人事件』で第34回日本推理作家協会賞を、2004年にはミステリー界における多大な功績が評価され、第8回日本ミステリー文学大賞を受賞する。01年10月、神奈川県湯河原に「西村京太郎記念館」を開設した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こちゃら。
14
2時間サスペンスドラマを読んでいるようでした。この役だと・・俳優さんはこの人だなぁ・・とか考えながらね。2014/08/06
雨巫女。@新潮部
11
《母‐図書館》2つの心中事件には、共通点がひとつ。謎がとけていくと様々な人間関係がわかってくる。2012/03/13
pyonko
2
最後が駆け足過ぎ。最初の殺人は一歩間違えると自分も死ぬので、なかなか思い切った殺人方法だと思った。2014/11/22
タカシ
1
少し無理のある展開でした。2011/10/17
にしき
0
真っ先に交換殺人を思い浮かべた。なんだか同じ内容を繰り返し描写しているところもあって少し焦れました。犯人は賭けに出過ぎではないかと苦笑い。結末のとんとん拍子ぶりにも。2014/08/14