内容説明
破竹の勢いで進撃する東シベリア共和国軍はカスピ海北岸を突破、第三帝国軍の後背を衝き、遂に難攻不落を誇ったウラル要塞を陥落させた。残るはボルガ川防衛線。これを抜けばもはやモスクワは目前である。一方、米英軍はカスピ西岸のバクー油田を押さえ、バルカン半島攻略の橋頭堡を築いた。だが、その行く手にカフカス要塞の武装親衛隊山岳師団が立ちはだかる。死をも厭わぬ迷彩服の精鋭部隊に苦闘する連合軍。ここにおいて大高大統領は超セラミックス製最新鋭戦車“覇王”、装甲爆撃機“亀光”を投入、一気に帝国ロシア領への進攻を図るが―。ヨーロッパ総反攻迫る。熾烈なロシア戦線の帰趨は。