内容説明
高校も大学も中退したぼくは、カメラ片手に晩秋の「都会の生き物」を撮り歩いているけど、皆が思うほどヒマではないのだ…。ある日、公園で少し生意気な山口明夜という女に出会ってから、ぼくの周りで“事件”が続発する。親父の不倫発覚、姉の自殺未遂―。さらには「明夜とは二度と係わるな」という男の出現。いつも女の子から「退屈な人」といわれるぼくの２２年の人生で、最大の受難、か。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どすきん
1
淡々と進んで行く物語は、客観的に見れば有り勝ちな様で実は普通では無い内容。基本的には何も解決していない結末に、傍観者で居る事で被害を少なくしようとしている意志が感じられるが、それでいいのか？ 作者が移住し、その後の作品にも出て来る沖縄の話が、ちらっとだが今作に出ていて興味深い。2016/07/05
朱音
0
主人公が流されるまま、周りの人に押し付けられるがままといった感じなのがちょっと苛立たしい。2009/02/02
ガイ
0
３2008/05/16
