出版社内容情報
新撮影と現地校正による迫真の原色画500点に、人間味溢れる画家論などユニークな企画を満載した画期的編集。
目次
ゴッホの天才性
作品解説
近代絵画史11
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けろりん
44
大版で、迫力ある画集。前半に、代表作といわれる作品を配し、後半は制作年順に作品を収録。その間に、司馬遼太郎氏による「ゴッホの天才性」と題する、切り株を鉈で断ち割るかのような、峻烈なゴッホ評伝。曰く『絶望の底にシリモチをついて』『奈落の暗さの中で』成立する画家ゴッホ。孤独な情熱の行き着く先は、絵を描くしか無かった、他に例を見ない程の『悲惨な出発をする天才』。…どんなに鮮やかな色彩に彩られていても、豊かな海が描かれていても、ゴッホの絵に対峙する時、渇きを覚える。目眩がする。その謎を解く手掛りの一端を得られた。2019/03/18