感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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6
本書には福沢の主要な著書である『学問のすすめ』『文明論の概略(抄)』『福翁自伝(抄)』『西洋事情(抄)』の他4篇が収められている。BS-TBS「林修世界の名著」で『学問のすすめ』が採り上げられ、斎藤先生の現代語は読んでいたが、原文を読みたくなる。印象に残ったのは10篇で日本はこれまで鎖国をしていて西洋文明との交流がなかったので、西洋人や西洋技術を導入するのは当面は仕方ないにしても、あくまで一時的な措置であり日本の学者や技術も進歩しなければならず、このために費やす日本の財貨は惜しいと言っている点。2015/06/09