内容説明
自分がこの世界に人間として誕生していることを知らない赤ん坊も、歌声に合わせて全身が動き出す。リズムをとる赤ん坊を中心にして宇宙全体が微笑んでいる。やはり、こうでなくっちゃいけないのだ。詩歌も、言葉も、人間も―。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇一三年四月から一年分を収録。
著者等紹介
長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年(昭和29年)生まれ。俳人。朝日俳壇選者、俳句結社「古志」前主宰、「ネット投句」選者、インターネット歳時記「きごさい」代表。著書に、句集『虚空』(読売文学賞)、『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)、「読売新聞」に詩歌コラム「四季」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ピロ麻呂
23
4月に始まり3月まで1年間、季節に合わせた短歌や俳句が満載♪毎月読んで味わいたいなぁヾ(≧∇≦)2016/04/29
タイコウチ
5
著者の『古池に蛙は飛びこんだか』が面白かったので、読売新聞に連載されていたという、季節ごとにまとめられた俳句や短歌などの短評集(1年分)を読んでみた。選ばれている句(歌)は、芭蕉や蕪村などの古典から(少なくとも私にとっては)無名の現代人の作品まで多種多様だが、それぞれに付された3〜4行のわかりやすい解説が勘所を教えてくれて、私のような俳句の素人にも楽しい読み物となっている。単に季節に合わせたアンソロジーではなく、ときには時評的に、丸谷才一が亡くなったときには氏の句集から十句選んで並べてみたりと工夫がある。2017/01/29
やま
3
俳句、短歌、漢詩を月ごとに選んで100文字程度の解説、鑑賞をつける。同じ長さの解説、鑑賞があることにまず驚く。たまに同じ作家の歌、俳句が並ぶことがあり、新しく作家を教えられる。鑑賞を書く上で勉強になる。宇佐美魚目と言う俳人を知ったのも良かった。2016/05/03
とむ
0
俳句や和歌が織り成す世界を味わえる。どの詩も作者の想いが伝わってくる。解説も簡潔で読みやすい。2021/10/15