• ポイントキャンペーン

中公文庫
深重の橋〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 541p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057579
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

その才を見込まれ武具屋に引き取られた牛。激化する守護大名家の勢力争い、度重なる凶作と飢饉、頻発する土一揆。そして日本の文化を誕生させたといっても過言ではない足利義政の為政―。やがて牛は応仁・文明の大乱の渦中へ身を投じるが、そこには悲劇の邂逅が待ち受けていた…。

著者等紹介

澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。57年『陸奥甲胄記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成一六年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TM

1
宝塚図書館2024/03/28

きくちゃん

1
橋を題材にした時代小説が多いのは別れや邂逅といった人の運命をなぞるとき象徴的に描き易いからなのだろう。この小説はそれに加え何度も訪れる人生の困難を比喩し、牛と彼に関わる人々の深重で苦難な道のりを描いた格調高い文芸小説である。 上巻のエネルギッシュな展開は影を潜め、下巻は牛の成長に合わせ世情にたゆたうように進んで行くのは作家の構成力の賜物だろう。 抗うことの出来ない運命に翻弄されつつも懸命に生きようとする人々。作者は一編の文献からこの主人公を創造したと書いているが歴史に表れない応仁の庶民の姿がここにある。2017/04/30

さらちゃん

0
主人公は何を思って生きてきたのだろう。何故頑張れるのだろう2015/01/25

さくら🌸

0
上巻でやめようかと思いながら、斜め読みで読了。失敗チョイス。2013/06/08

とっぽ

0
下巻では大きく牛の人生が変わります。ももとの恋と別れ、宇野屋での働きと応仁の乱での働き。頼助との邂逅。そして人生の終焉を迎えます。 お話そのものは広がりを見せ大変面白いのですが、重いテーマと人生の難しさ。大人の小説ですね。2013/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6294170
  • ご注意事項