内容説明
宗因は理不尽な理由で大寺を追放された若い医僧に出会い、町医になることを勧める。しかし、男の命を狙う黒い影が…。一方、駆け落ちなのか、夫婦を装った訳ありの男女が高瀬船を降り立ち旅篭「柏屋」の暖簾をくぐった。心中を心配する女主お鶴に、二人は「匿ってほしい」と―今日も居酒屋の主宗因は、人々のために走る。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。57年『陸奥甲胄記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成16年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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